曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

有栖川有栖「双頭の悪魔」の感想

2023-01-28 13:01:02 | 

学生アリス再読シリーズ第三弾「双頭の悪魔」の感想。



何度も書いているが、有栖川有栖の最高傑作とされている作品である。2012年の東西ミステリ100の22位。

前作で心に傷を負ったマリアが失踪。四国の山奥にある芸術家村にいることが判明し、英都大推理研(EMC)のメンバーが連れ戻しに行くのだが、またしても台風の被害で芸術村が孤絶。芸術村と隣接の村でそれぞれ殺人事件が起きて…という話。

まず冒頭。いきなり素晴らしい。EMCの男衆4人が車で四国へ向かう旅路が楽しい。作者は、学生アリスは長編5作で終わりと公言していて、つまりあと1作しかないのだが(4作目「女王国の城」発表後、無期限停滞中)、事件起きなくていいからEMCのロードムービー的小説を書いてほしい。5作にカウントしない番外編として無限に。

EMCに娘の捜索を頼むときのマリア父の言動や態度がしっかりしていてびっくりした。なぜEMCに頭を下げるのかの理由や、その言葉が真摯というか紳士というか。こういう父になりたい。僕にも娘が二人いるので。

部長は宿帳に「金田一耕助」などとつまらない悪戯書きをせず、「江神二郎、他三名」と書いた、という一節があるのだが、これだけでもう、山奥の横溝正史的な村で悪魔の手毬唄的な連続殺人事件の謎に挑む冒険が始まるんだなという気分になる。これも一種の異化効果かもしれん。

事件は芸術家村と夏森村の両方で起き、少年少女探偵団も2グループに分かれて事件に巻き込まれる。マリアと江神さんが芸術家村、アリスとモチと信長が夏森村。江神さんは名探偵なので、芸術家村の殺人事件を快刀乱麻を断つがごとき名推理で解決するのだが、問題はアリス組だ。ミステリ大好きで知識も豊富な三人だが、江神さんほどの明晰な頭脳は持っておらず、あっちでぶつかり、こっちで躓きながらの謎解きとなる。この推理の過程がとても面白いのだ。素人の推理なので参考になるというか感化されるというか、我々の普段の生活でも、こういう風に考えれば日常の謎程度なら解けそう、と思わせる。

その「配達されなかった手紙の問題」を推理するアリスの脳内つぶやきも面白い。

それならば――はい、皆さん声を揃えて――電話をかければ済んだのだ。

~人目に触れないように処分したからだ。これで文句はないだろう?――僕にはない。

僕の汽車はぜいぜい言いながら終着駅に着いたようだ。

といった具合。僕も割と脳内一人会議するほうだし、その中の口調もアリスっぽいので、このシリーズにハマったのかもしれない。

有栖川有栖は、特に学生アリスのほうの事件は、殺人そのものの立証ではなく、その殺人を行うために必要な条件を満たす人物を絞り込むというスタイルで解決することが多い。本作で言えば、秘密の手紙を偽の手紙の中に入れて投函できて、それを回収できて、この時間帯にアリバイがない人物、といった風に。あるいは、この殺人を犯すためにはこれを知ってなければならず、それを知るためには立ち聞きしなければならず、立ち聞きできる時間にアリバイがないのはこの人、という感じ。

殺人を直接立証せず、ちょっと遠いところの証明をするので、推理と根拠弱くない?という印象を受ける人もいそうだが、アリバイは全員にあります、チャンスがあったのはこの人たちです、事前にこれができる人です、その時間にフリーじゃないとだめです、という風に厳密に絞っていって、一見遠いけど、この条件で一人に絞れるので犯人特定、という条件を見つけて御用。僕はこういうのが本当は正しくて、現実の捜査で行われている推理なんだと思う。

例えば前述の東西ミステリ100で1位の「獄門島」だが、よーく考えると、最初の殺人は和尚さんじゃなくてもいいんだよね。死体を担いで階段を登れるパワーのある成人男子なら、祠で鵜飼君を待ってる被害者を、偶然見かけた島民Aでも可能だ。物語に登場せず、もちろん動機も読者にはわからず、容疑者として挙がってこないので、和尚さんが殴り殺して担いで階段を上がり、提灯を振り回して返事したけど背中の死体は夜の闇で見えなかったんです、と金田一耕助が言えば、なるほどそうだったのか、と納得してしまう。実際そうなので犯人確定なのだが、可能性の問題としては島民Aでもありのはず。

それを江神二郎、およびアリスチームの推理は完全に排除する。すべての可能性を論理で一つ一つ消していく。本作では、どう考えても犯人ではない宿の女将さんの可能性まで排除している。本作では、名指しされた犯人以外の人物は犯人たり得ないのだ。この論理の厳密さは、もはや数学的ですらある。

芸術家村には語り手のアリスがいないので、マリアが語り手になる。二人の語り手が章ごとに語る村上春樹的な構成になっている。アリスのほうは、いつもの大学生版ズッコケ三人組。マリアのほうは、前作でアリス視点で見ていたマリアの頭の中って、こうなってんのね、というのに納得するというか、非常に細やかによく書けていると思う。男からすると理解できないポイントで悲しんだり、喜んだり、些細なことに引っかかってウジウジ悩んで言い出せなかったり。女の子の成長物語としても十分に読みごたえがあると思う。

今回の再読ブームでは、アリスとマリアの関係に着目しているのだが、本作では一切顔を合わせないのがもどかしかった。マリアに好きな男ができたんじゃないか、という予想でアリスがグサッと来たり、また殺人事件に巻き込まれたマリアを思ってアリスの胸が締め付けられるようになったりはあるのだが、マリアのほうは江神さんにおでこを指で突かれたり、江神さんの肩に頭をつけたり、かと思えばアリスのことはそんなに、って感じで。アリスはとにかく態度をはっきりせいよ、と思いつつ、あんまり覚えていない「女王国の城」再読で確認したいと思います。

 


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WBCで希望するスタメン

2023-01-27 08:17:00 | スポーツ

WBCに出場する日本代表メンバー30名が発表された。報道ステーションで栗山監督が「日本人全員の意見を聞く」と言ってたので、一人の野球好き国民として、これが良いと思うスタメンを書いてみる。

1山田4
2大谷D
3鈴木9
4村上5
5山川3
6ヌートバー8
7吉田7
8中村2
9源田6

山田:牧でもいいのだが、守備力と走力、なんといっても国際大会での強さを買う。東京五輪でも一番打者として機能し、大会MVPに選ばれた。

大谷:エンゼルスでも2番を打つことが多いのでやりやすいかと。足も速いし。

鈴木:ジグザグにしたいので。振り回すだけではなく、ある程度率を残せるというか、チームバッティングもできて、後ろの村上につながりそう。

村上:実力もそうだけど、彼を主砲として4番に置くと選手達も落ち着くと思う。昨年のシーズン終盤のように、一人で背負い込むと結果が出ない時があるが、WBCはスターだらけだし、大谷が背負ってくれるので大丈夫だろう。

山川:村上の後ろだと打ちやすいと思う。相手は制球が散らかったりしそうだから。そういう綺麗じゃない球を汚いフォームでバックスクリーンに打ち込む山川の姿が僕には見えている。

ヌートバー:ここからは悩みました。出塁率は高いが走力がイマイチの吉田をどうするかで一晩悩みました。吉田は帰る人ではなく返す人にするという作戦で、俊足らしいこの人をここに。塩見がいれば楽なんだがなー。

吉田:率はいいけど足が速くないので、上位に置いたら各駅停車になりそうなんだよな。打者の格としては7番は嫌だろうけど、ヌートバーを返す人として機能してもらう。

中村:国際大会の経験が豊富な甲斐にしたいとこだが、打力と進塁打を打てるムーチョで。肩が心配だが、国際大会は盗塁してこないと思うんだよね。日本の投手は世界一クイック上手いし。

源田:打力を考えたらここに置くしかない。足は速いので、内野安打ででも出塁して掻き回し、一番の山田に繋げて打線の回転を良くして欲しい。

・・・・・

球数制限があるので投手多め。の煽りで外野手少なめで左打ち多め。牧と岡本両方は要らなくね? 山川いるんだし。打線を組みにくいメンバーだと思う。

途中でメンバー変えられるみたいだし(千賀が合流したときのために19番を空けている)、契約の関係でメジャー組は強化試合出れないそうだし、まだこれでメンバー確定ではない。と思う。

ので、途中からでも塩見使ってくれ。ヤクルトだからではなく。足速いし守備範囲広いし長打も打てる。選手枠が厳しいWBCにはうってつけの外野手だと思うんだけど。

・・・・・
記事をアップした直後に千賀が出場辞退の速報が入った。早く言いなよそういうことは。あと、吉田は6番でヌートバー7番がいい気がしてきた。

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アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の感想

2023-01-25 21:22:00 | テレビ・映画
話題のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を見たので感想。



重度のコミュ障で陰キャだが、ギターが上手い女子高生が、なりゆきでガールズバンドに加入して悪戦苦闘する話である。主人公なのにボーカルではなく、センターでもない、右端に立つリードギターなのは新鮮かも。

劇中歌を収めたサントラが各種チャートを軒並み制覇するなど、大絶賛しか許されない雰囲気なので、書くのが怖い。

だが、あえて書こう。僕にはちょっと物足りなかった。

伝説とか感動とか言われて絶賛されている最終回のライブ、一曲足りないじゃん。持ち時間15分だから3曲って言ってたのに、ぼっちちゃん客席にダイブで3曲目中止。

第8話の「あのバンド」の覚醒イントロみたいなプレイを期待してたのに。2曲目のボトルネック奏法は咄嗟の判断が光っただけで、ギターの腕前とはあまり関係ない。僕は、ギターヒーローのキレッキレの演奏を聴きたかった。

最終回だけでなく、全体的に演奏が少ない。ぼっちちゃんの奇行が多すぎる。そういうのはもういいから、さっさと演奏しろよと思いながら見てました。

といいつつ、僕も陰キャなので(コミュ障ではないが)、ぼっちちゃんの気持ちは分からなくもない。会社の人が通らない道で帰ったり、立席パーティーが苦手でトイレに篭ったりするもん。

でも限度ってものがあるんだよ。ぼっちタイム長すぎるよ。

楽曲的には、「けいおん!」と違って分かりにくい。よく言えば高度。悪く言えば必然性のない音が多め。特にベースが余計な動きしすぎて、コードと合ってない音も鳴ってる気がする。

最近そういうの多いけど、ほぼ女の子しか出てこないアニメである。男はぼっちちゃんのお父さんだけ。それも常に目を隠している。男がいない世界。ちょっと異様だ。

同じバンドものだが、「覆面系ノイズ」はパッとしなかった。元が少女漫画なので男が多かった。声優界一歌の上手い早見沙織と高垣彩陽、特撮のNARASAKIが組んだのにイマイチ売れなかったのは、そこだろう。

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サブ子の旅(37)

2023-01-15 20:00:00 | デジタル関係


昨年末からパッチ6.3までの話。

▼忍者

忍者がカンストした。町やフィールドでの走行速度が1割ほど速いので、移動時はもっぱら忍者になっている。このゲームは移動が多いので、忍者でいる時間はかなり長い。というか、普段から基本的に忍者でいる、と言っても過言ではない。マケボ見に行く時、ファッションチェックでゴールドソーサーに行く時、無人島での活動全般、常に忍者である。

そうなると、ちょっと装備を良くしたくなるのが人情である。ガチ戦闘には出さないが、低レベル帯のダンジョンを制限解除で鬼周回して装備を集める時なんかも、走るのが速いので忍者でやることが多くなった。そういうときに、5分でクリアしてたのを、4分45秒にするため、みたいなノリで装備を多少強化した。具体的にはマンダヴィルウエポンを忍者用に誂えた。アクセが機工士と共通なのもあり、IL602くらいになって、サブ子の近接DPSでは一番高い。

▼モグコレ

恒例のモグコレが来た。報酬のうちマストなのは「ガッツポーズ」で、トームストーン万物が50個必要。

今までならメインルレ回して経験値と詩学もガッポリでウハウハだった(メインルレはトームストーン7個か10個)のだが、今回は違う。

メインルレのバトルにアイテムレベル制限がかかって、真面目にやらないと死ぬようになった。今までのようにYouTubeやテレビを見ながら周回とか出来なくなった。

そうなると、またしても大規模PvP、フロントラインに頼らざるを得ない。毎日1回、デイリーチャレンジで参加し、勝てば万物5個、負ければ3個もらうという日々が始まった。

経験値がもったいないので、受け入れ先として何か上げなければならない。忍者が終わったので、今度は弓術士/吟遊詩人を上げることにした。

早速解放して高速レベル上げ(PvPに出すにはレベル30が必要)。詩人はメイン子さんがカンストしてるので、大体分かっている。低レベルでは大ダメージソースがなくて辛い。ストレートショットがProcしないと苦しい。ギリギリでやりくりする面白さはあるが。弓術士は放置で削れるDoTがあるのが好きなんだが、いつかのアプデで効果が長くなった代わりに威力が落ちた(たしかそう)。

レベル30になり、詩人になったら歌でまあまあ強くなり、フロントラインにも出せてレベル上げが加速。現在レベル67である。


これがガッツポーズ。実は前から持ってたのに気づかず万物を集めていた。エウプロシュネ初週でいきなりゲットしたレンジャー胴を着て撮影。青い宝石がたくさん付いてて光るのが綺麗。

▼クリスマスとお正月

毎年恒例の星芒祭(エオルゼアのクリスマス)は、いつも通りのお使いクエだった。面倒っちゃ面倒なんだが、年々簡単になってきてる気がする。報酬のトナカイのマウントが、ラヴィリンソスのカリブーそっくりの可愛いやつで、プレゼントのオモチャを撒き散らすエフェクト付き。

正月も恒例の降神祭。今年はおみくじを宣伝するというクエだった。おみくじを引き、ミラプリ用の鎧一式を貰った。


サブ子はなんと凶。正月から縁起が悪いぜ。

▼天の祝祭、地の鳴動

1/10にパッチ6.3が来て、メインクエストが更新された。前回に引き続き、ゼロと暁OBの暇メンバーでヴリトラの姉を探す。

今回の舞台はガレマルド。帝国の難民救済活動をしているアルフィノ、アリゼー兄妹と再会。ボランティア活動を通じて、ゼロが人に感謝される喜びに目覚めかける。


アルフィノ・アリゼーらエオルゼア青年協力隊が配布している肉まん。プルンプルンの質感で話題になっている。ユルスが言うにはめちゃくちゃ辛いらしい。

強制戦闘イベントではゼロを使わされ、負けてここまでかというところでサブ子らが駆け付ける。ゼロが味わった助けてもらった感動を我々にも体験させようというイベントなのだろうが、ノーヒントで負けるための戦闘をやらせるのはどうなのかと。

新IDのラピス・マナリスでゴルベーザ四天王の一人、カイナッツォを撃破。さらに新討滅戦でルビカンテを倒した。阿弥陀くじみたいなのとか、まだ理屈が分からんけど、はるか未来に討滅ルレでも回さない限り、もうやることがない戦闘なので、調べることもなさそう。


ラピスマナリスの1ボス。マンモスの大群が横切り中。

ヴリトラの姉の目玉を手に持って無事を祈る。よく考えたらすごい光景。


ルビカンテ戦の阿弥陀籤。

これでゴルベーザは四天王を全部失い、敵の戦力は本人のみとなった。とはいえ、6.4でゴルベーザ戦とも思えない。我々は次に何と戦うのだろうか。

▼喜びの神域エウプロシュネ

24人レイドの新しいのが来た。エオルゼア12神と戦う(戯れる?)ミソロジー・オブ・エオルゼア第二弾。

我々ヒカセンは、キャラクターメイクの際に、守護神というのを決めさせられている。それがエオルゼア12神なのだが、どれに設定しても特にプレイには影響がなかった。FF11とは違い、関連する属性の攻撃が曜日や天気や敵の属性でどうのこうのとかもなかった。

それが今回から変わった。劇的に変わった。エウプロシュネで相手をしてくれる神々が、美人揃いだったからである。時神アルジク以外の4柱が全部女神で、色んな嗜好にマッチするであろうバラエティーに富んだ美女揃いだったのである。

豊満で優しく穏やかなノフィカ様、ヤンデレ気味だが現時点で一番可愛いと言われているニメーヤ様、バイザーで目を隠しているが、おそらく美形で、どう見てもスタイル抜群なハルオーネ様、ロリータ系が好きな人には絶対刺さるメネフィナ様。そして、全員が人の子、つまり我々のことが大好きという。


信仰している神様に会ったら、そりゃ感動するよ。


サブ子の守護神のメネフィナ様。慈愛と月の女神。癒される。


隠れた一番人気のニメーヤ様。メインタンクはこの女神に蹴られるので、羨ましがられている。

前回のアグライアでは、アーゼマ様だけが女神で、後は男神だったし、どれも僕のキャラの守護神ではなかった。

しかし、今回は該当しまくり。サブ子はメネフィナ様、メイン子はハルオーネ様、第三キャラのレン子さんはノフィカ様が守護神なのである。

ヒカセンはスタート時、気づいたら街へ向かう馬車、船など乗り物に乗ってこのゲームに登場する。その前の記憶やストーリーがない。記憶喪失状態で突如そこにいる、という異世界転生みのある生まれ方をするのだ。なので、自分の出自情報は種族以外に誕生日と守護神だけ。今回その守護神が分かったことで、僕は孤児が本当の親に会えたときのような感動を覚えた。こ、この女神様が私の守護神…今まで天界から見守っていてくれた女神…綺麗な人(人じゃないけど)でよかった…おっさんじゃなくて…。


左が豊穣の女神ノフィカ様で、中央奥が戦神ハルオーネ様。

戦闘はアグライアより簡単と言われてるが、まだ初週なのでなんとも言えん。ノフィカ様は何とかなる。ニメーヤ様は兄のアルジクとどっちを先に叩けばいいのかわからん。ハルオーネ様は一番怖いけどギミックは素直かも。メネフィナ様は凍って滑るやつ要注意かな。


2ボスはアルジク氏とニメーヤ様の二人を同時に攻略する。

メネフィナ戦前。サブ子的には親も同然の守護神と手合わせするということになる。

戦闘後、メネフィナ様、ハルオーネ様らが目立たないようにミニオンに変身し、一緒に神々の石碑巡りをする。サブ子もメイン子も、自分の守護神と一緒に、その守護神の石碑にお参りするという、何とも贅沢というか不思議な体験であった。メネフィナ様は、自分が人にどのように信仰されているかを改めて知って嬉しそうだった。

というわけで、突然エオルゼア12神が気になり出した。それぞれがどういう神なのかを知りたくなっている。ちなみに第4キャラのフォースおじさんは、次回登場するであろうリムレーン様が守護神。女神である。楽しみ。


人の子が好きすぎる神々勢揃い。宗教とは?神と人の関係は?と考えさせられるクエストだった。メネフィナ様は人が信仰してくれるから私たちが形作られたのだと言うが、先に神がいて信仰が生まれたという説もあり。パッチ6.5で結論が出るのだろうか。

▼タタルの大繁盛?店

タタルの大繁盛店の続きもやった。いつになったら繁盛するのかと疑いの目で見ていたのだが、大繁盛店ってのは、店名なのかも。

今回は四聖獣クエをクリアしてないと受けられない。サブ子はあの朱雀戦の後放置していたので、慌てて制限解除ガンブレ90で青龍戦をやった。

テンゼンの子孫および四聖獣を騙る偽物が登場。いかにも偽物っぽい連中で、白虎なんかはただの猫で、本物の白虎が「ふざけた奴らだ」と激怒。だが、本物の方も「目立たないように」着ぐるみを着ていたので、ソロバンに「本物の方がふざけた格好をしてる」と言われたのが可笑しかった。


夜だったので見づらいが、聖獣達は着ぐるみで変装している。

最後はサブ子がテンゼンの子孫を演じて偽物一味と黒幕を成敗。エオルゼアの中田ヤスタカことハンコックと販路が繋がり?任務完了。巷で話題の褌一式を貰った。


褌は女子が装備すればまた違うのかと思いきや、本当に褌だった。恥ずかしいので同時に貰った袴の方で撮影。刺青はいらなかったと世間では不評。

▼モブハント地獄

今回のメジャーパッチは装備の更新がない。新式は610のリナシータのままで、エウプロシュネでもらえる装備は620(強化リナシータと同じ)、トークン装備の因果、ルナエンヴォイ(620)の強化(630)が解禁となった。因果装備の強化素材は、アグライアの古銭とエウプロシュネの古銭を揃えて1つ、あるいはモブハントの戦利品と交換である。

ニーアレイドでの経験を活かし、僕は1つ前のトークン装備(天文装備)の強化が終わってからも、ヒマを見つけてはアグライアをやり、予備の古銭をサブ子、メイン子ともに18枚ストックしていた。因果装備の強化が始まったら使うに決まっているからだ。毎週エウプロシュネをやりながらアグライアはなかなかキツい。僕の場合は二人分だし。

武器防具全部で12箇所なので、アグライアの古銭は24枚あれば完璧(ミソロジーレイド第3弾まで考慮して)なのだが、18枚でも不足分を得意のデイリーモブハントでカバーできる。モブハントの戦利品3000枚で防具用、2000枚でアクセ用の強化素材と交換可能だ。

モブハントの戦利品は、初級で3枚、中級で4枚、上級で15枚貰える。週1のリスキーモブで100枚。漆黒まではそれで週に870枚入手できたのが、暁月で2倍の1740枚となった。暁月のモブハントも戦利品が同じなので。これはやるしかない。

だが、流石に二人分のデイリーモブハントを2拡張分やるのはしんどい。平日は上級のみにしてる。全部やる土日は、気分を変えるために全身2B装備にミラプリしてみたり。アニメが始まったニーアオートマタに感化されたのだった。


召喚士は立ち上がりの大火力がモブハントに最適。暁月のモブでも数秒で消滅する。すぐ影響されるので髪型髪色まで2Bになりきっている。

急いで青龍を撃破。え?青い龍じゃないの?蛇?

漆黒エリアに唐突に追加されたお得意様取引。ピクシー族デイリークエ「ねえ、アンデンさん!」でお馴染みアンデンさんがお得意様となる。アンデンさんはピクシーのイタズラで草人にされた人。僕の中では本当は怖いピクシー族の象徴的な存在だった。


初週の納品後、1段階人間に戻ったアンデンさん。だが、自分はこの種族ではないと言う。面白いので頭はまだ草のまま。

召喚士と赤魔道士は装備を共有しているので、召喚が2Bになったら赤も2Bになる。


ゼロに訊かれて答えるアリゼーがボランティアを頑張る理由。理由になってない理由。でもそれでいいんだよ。







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有栖川有栖川「孤島パズル」の感想

2023-01-12 20:15:00 | 



帰省の暇つぶしで「月光ゲーム」を読んでから、学生アリスシリーズの再読ブームが来ている。先日、第二作の「孤島パズル」を再読したのでその感想。

アリス2年生の夏の話。アリスと江神さんがマリアの祖父の別荘のある孤島に招待され、そこで例によってクローズドサークル内の連続殺人事件、さらには宝探しに挑む。

マリア(有馬麻里亜)が初登場。英都大学推理小説研究会の紅一点。髪の色が赤っぽいセミロングで可愛い丸い膝、くらいしか描写はないが、アリス曰く「僕はこいつのことが好きだと言う男子を三人知っている」そうなので、美人なのではないかと想像する。

しかし、アリスとアリアが恋愛関係になりそうかと言うと、そうでもない。洗い髪のマリアをチャーミングだと思ったかと思えば、マリアとはそういうことにはならないとお互い思っているからこその冗談、みたいな述壊もあり、この二人はなんだか面白歯痒い。

アリスとマリアの喋喋喃喃としたやりとりが最高潮に達するのが、二人で夜の海へボートを漕ぎ出すシーン。アリスが漕ぎながら中原中也の詩を暗唱して「私ですらくらっと来た。本命の娘のときもしっかりね」「マリアがくらっとくるならメデューサでも陥落させられるな」「ひどい」の後ボート転覆、からの泳いでオール捜索。アリスが思いついた小説のタイトルが「夜泳ぐ」。

野暮を承知で解説すると、ジョン・ディクスン・カーのデビュー作及び同名の横溝正史「夜歩く」にひっかけた冗談である。



ミステリの方も、もちろんしっかりしている。ネタバレになるので全部は書かないが、ルルーの「黄色い部屋の謎」を覚えていない僕にとって、現在自分史上一位の密室トリックが登場する。トリックというか、「なぜ密室なのか」という理由が素晴らしく合理的。

前述のカーの「密室講義」に軽く挑戦したマリアの「ダイイングメッセージ講義」なんてのも披露される。

そう。マリアも推理小説マニアなのだ。学生アリスシリーズは、推理小説好きならにやけてしまうネタが随所に挿入される。

「地図に自転車のタイヤの跡がついたのは何故か」を、江神さんが論理に論理を重ねて突き止め、そのためには犯人はこの人でしかあり得ない、となって真相究明。都合のよい想像の入り込む余地のない、厳格な論理の物語。それを面白く読ませる作者の力量とキャラクター。

今回もまた、解決編の前に「読者への挑戦」が挿入される。

作者は、江神次郎が読者と同じ条件の下にたった今犯人を知ったことをお知らせするとともに、読者に挑戦する。あなたは犯人の名を直感ではなく、推理によって特定することができるはずだ、と。

作者の最高傑作は次作「双頭の悪魔」だというのが世間の評価で、僕もそう思って生きてきたが、今回読み直して「双頭の悪魔」が出る前は「孤島パズル」が最高傑作と言われていたことを思い出して、当時の気分になりかけた。これが最高かも、と。


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