曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

もし自分がホンダ・S660を買うとしたら、という妄想

2015-03-30 23:59:26 | クルマ
北海道生まれのせいか、僕はオープンカーというものが許せない。僕はクルマを移動できる居住空間だと考えている。雪の日に居住空間として使えない布の屋根のクルマなんて意味がない。いや、最新鋭の幌だと行けるのかもしれないが、イメージとしてオープンカーはオールウェザーではない。例えば、大雪の夜、露天駐車場に自分のオープンカーを停めてあったとしたら心配じゃないですか。

なので、今日発表されたホンダ・S660も、コンセプトカーの段階からあんまり興味がなかった。

だが、26日のマスコミ向け先行試乗会のインプレや動画を見て気が変わった。これ、オープンカーじゃねえぞ。タルガトップじゃね?

S660はフルオープンではなかった。ヘッドレスト後ろにリアのウインドウがある。真上の屋根だけがないタルガトップだったのである。屋根はもちろん布製だが、脱着が簡単で、外した屋根は丸めてフロントボンネットの中に収納できる。僕のような「屋根がないと居住空間とは言えない」「解放感は両方のサイドウインドウ全開で十分」というような天邪鬼でも、たまには屋根を外してみたい気分になるかもしれない。でも、ほとんどの時間は屋根を付けているだろう。そういう使い方にうってつけのように思われた。

また、複雑な骨組みがあって折り畳み式、リアウィンドウがはめ込まれているオープンカーの幌と違い、S660の屋根は単純な構造で面積も小さく、もちろん窓はない。耐久性が高そうである。後ろの窓が経年劣化で透明じゃなくなるホンダ・ビートのような悲劇とは無縁である。というか、ビートの幌のネガをつぶすためのタルガトップではないかとさえ思う。頭いいぞ椋本LPL。

というわけで、俄然S660に興味がわいてきたので、例によって自分ならこのグレードをこういう風に買う、という妄想をセルフ見積りでやってみた。



S660のグレード構成は単純だ。普通版のαと、装飾を省いた廉価なβの2グレードで、それぞれに6MTとCVTがある。βは割と普通のホイール(でもアルミだ)、本革巻きじゃないハンドルとシフトノブ、いたるところでメッキパーツが黒いまま。ボディカラーが白灰黒のみ、という感じで約19万円安い。

僕が選んだのはβのMTで、オプションはフロアマットのみ。色はアドミラルグレー。この色は写真で見てかっこいいと思った。他の色だと高くなる、というのもある。

MTにしたのは、このクルマはMTのほうが楽しそうだというのと、CVTにアイドリングストップ解除ボタンがないのが理由。CVTのフィット3 RSに乗っている僕の経験では、アイドリングストップは解除ボタン(禁止ボタン)がないと大変困るのだ。交差点で右折するときなど、事前に解除しておかないとならないので。S660のCVT版は、解除ボタンがなく、スポーツモードで代用するしかない。僕もフィットでたまにSモードを解除ボタン代わりに使うが、無駄にワンワン唸ってなんだかなーという感じである。毎回Sモードにするのは馬鹿らしい。と、S660のCVTを買ったオーナーは思うのではないか。MTはアイドリングストップ自体が付いてないので問題なし。

ハンドルは変えないと思うけど、シフトノブはオートバックスに行けばいくらでも売っている。αのホイールはデザインがあんまり好きじゃない。ああいう回転方向に対して左右非対称なデザインだと、走行中に右と左でうずまきの巻き方向が違う。あのサイクロン柄が、片方は順回転で、片方は逆回転になってしまう。左右で正反対の巻き方向のホイールを用意してほしいところだ。

まあ、βのホイールも僕が嫌いなうずまきタイプなんだけど、安いβならホイール買い替える気になるかもしれないじゃん?

だが、βにする最大の理由は、納車の後にデカい買い物が控えているからである。それは、無限のハードトップである。まだ発売前でアルミか樹脂かもわからんけど、屋根だけなのに23万円もする。高いけど、これは絶対に買わないといかんでしょう。タルガトップだからいいかな、と最初に書いたけど、僕はやっぱり屋根が固くないと居住空間、家とは見做せない。この買い物があるので、本体はできるだけ安く買いたいと思う。もし本当に買うような事態になったら。


無限のS660用ハードトップ。ちなみに、かつてのS2000用のも高くて30万円(税別)もした。

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マイクロファイバー スーパー砂取りを買った。

2015-03-29 10:18:01 | その他
かつての愛車、初代フィット、二代目ストリームは、ともにシルバー系だったので多少の埃や砂は目立たなかった。しかし、三代目フィットは黒を選んでしまった。最近黄砂でも飛んでいるのか、ボンネットや屋根の汚れがひどい。黒だと砂や埃が積もっている様子がよくわかる。

買うときにペイントシーラントを施工したので、水で流すだけでいい的なことになっているのだが、洗車場にいく時間がなかなか作れない。

そこで、オートバックスでマイクロファイバーのスーパー砂取りというものを買ってきた。髪の毛より細い繊維が、ボディを傷付けずに砂や埃を絡め取ってくれるらしい。

絡め取った砂や埃が付着したままで撫で続けたらボディを傷付けるんじゃないのかという懸念はあるが、付着しすぎない程度の頻度で撫でて、マメに洗えば大丈夫かなと。一応屋根付き駐車場なので、鳥の糞とかは今のところないし。

とりあえず昨日一週間分の砂と埃を撫でてみたら、まずまずいい感じに除去することが出来た。ボディを傷付けてもいない。はず。



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ヴァナ・ディール再び

2015-03-21 21:21:52 | その他


先日、スクウェアエニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXI」の新しいプロジェクトが発表された。最後の拡張コンテンツ提供と、ヴァナディールを舞台にしたスマホ用の「ファイナルファンタジー・グランドマスターズ」の配信と、スマートデバイス用の新生FFXIの開発をやるらしい。

いつか書いたかもしれないが、僕は引退した元FFXIプレイヤーである。活動期間は2003年2月から2009年5月まで。Windows版開始直後から始めて、拡張ディスク「アルタナの神兵」後しばらくして引退した。だから、その後のコンテンツ「アビセア」とか「アドゥリン」のことは全く知らない。いわゆるレベルキャップ75時代ドロップ組である。

引退した理由は色々あるが、簡単に言えばFFXIに使える時間が少なくなったことだ。当時は出版社に勤めていて仕事が忙しく、帰宅は早くても午後11時だった。そこからご飯食べて風呂入って、午前1時頃にログイン。そんな時間に入ってもレベル上げパーティーは組めない。リンクシェル(ギルド)のメンバーも大半がログアウトしていた。僕は独りで獣使いを細々と上げるしかなかった。が、ある日、過去1年で獣使いのレベルが4しか上がっていないことに気づいてモチベーションを失った。1日30分~1時間程度では、それが限界だった。

結婚する前は、普通にバリバリ毎日のように長時間ログインしていた。獣使いはレベル61で挫折したが、ナイトと赤魔道士が75だった。獣使いを75にして赤のサポにつけてソロでメリポ稼ぐぞと思っていたが、この調子だとあと5年くらいかかりそうだったので引退した。

リンクシェルのメンバーの何人かとはTwitterで今でも多少交流がある。FFXIを続けている人はいないらしい。ごく少数がFFXIVをやっている。

しかし、僕は今でもヴァナ・ディールで過ごした日々が忘れられない。あの地では、現実の世界では体験できないもう一つの人生を生きることができた。スリルと冒険に満ちた人生を。

FFXIのGM(ゲームマスター:スタッフ)は、去り際にこう言う。「それでは、よい旅を」

僕は引退後ずっと、もう一度あの旅をしたいと思っていたが、二人目の子供も生まれ、復帰する目処は立たなかったし、いつのまにかFFXIのほうが変質していた。レベルキャップは99になり、難しそうなコンテンツが多数追加され、気軽にプレイできない雰囲気だった。そして後継タイトルのFFXIVが始まった。

スマホで快適に操作できるオープンワールドタイプのMMORPGが出ればなあ。いつか出るんだろうけど。と思っていたら、まさかのヴァナ・ディール計画発表である。しかも先行するグランドマスターズは基本無料。これは期待せずにはいられない。

子供はかつてほど構ってあげなくてもよくなっている。うちは姉妹なので、二人で遊んでくれている。出版社は辞めたし、今の仕事は定時で帰宅できるような業務が多い。画面の迫力はないが、スマホならプレイ時間を作りやすい。復帰する目処は立った。

そんなわけで、ネトゲ実況などでは叩かれている今回の発表だが、僕は非常に期待している。まずは4月のクローズベータの報告を待ちたい。

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パイロット S20 ボールペン

2015-03-19 23:19:52 | 文具
シャーボXは消しゴムキャップが割れてしまった。アロンアルファで直したが、元の通り綺麗には仕上がらなかった。

パーカーのアーバン5thは3本のリフィルが全部インク切れ。大型文具店じゃないとあれは売ってない。面倒くさくてまだ買ってない。

何か普段使いのボールペンが欲しい。ガンガン書きまくれるやつ。と思ってパイロットのドクターグリップGスペックを買った。アクロインクは油性の中では書き味が一番好きだが、僕にはグリップが太過ぎた。重量バランスも変だ。

うーむ。

アクロインクで、手の中でもてあそんで面白い質感のボールペンが欲しい。

と、どうでもいいことを文具マニア的に悩んだ末にパイロットのS20のボールペンを買った。木製の軸が触ってて面白い。僕は同じシリーズのS3、S5のシャープペンシルを4本も持っていて、重量バランスと太さが自分の手に合っていることはわかっていた。

買ってみたら、案の定、とても書きやすい。会議中に木の軸をなでなでして暇をつぶせる(へんなヤツ)。クリップやペン先の工作精度が非常に高く、さすがパイロットという感じ。

だが、精度が高い割に、ある特定の角度で軸のがたつきがわずかにある。そこだけ欠点。リフィルの個体差かもしれないけど。


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「まっしろ」最終回の感想

2015-03-18 00:13:12 | テレビ・映画


いよいよ最終回。

仲野父の執刀で大江の胸を開いてみたら、もう手遅れだったらしい。それを知ったときの仲野父の表情と周囲の状況が、「白い巨塔」で財前の肺癌が切ってみたら末期だったというシーンと重なった。

東王に戻りたいと言い出した大江を拒否するセンター長と、受け入れるべきというナース軍団で揉める。患者本人の希望とはいえ、死ぬまでの生活に適した施設が他にある(松岡が言うように)のに東王で受け入れようというのは、最善の解ではないように思えた。

最善の解を導くだけがテレビドラマではないが、最終回だからね。最終回のストーリーは作者の最終的な回答であると考えざるを得ないわけで。

一応口では死にたいと言っている大江が、生前葬をやりたいと言い出した。葬儀委員長は朱里。最後まで患者を救いたいという仲野(子)は大反対。その仲野に松岡が、救えなかった患者と向き合うのが怖いのかとか、情けないとか言う。僕が患者か患者の家族だったら、仲野を支持すると思うけどね。というか、救えなかった患者云々じゃなくて、医師として最後まで諦めたくないと思ってるのに葬式なんてできないって言ってるじゃんか。彼の気持ちは、そのまんまだと思うぞ。勝手に決めつけるな松岡。

生前葬では、白いカーネーションを献花しながら自分の大切なもののことなどを話さなければならない。脚本家が言いたいことが、ナースたちの告白と大江のリアクションとして表現されるのか?と思いながら見た。

ナースたちの大切なものは、仕事が多くて、例外として息子、大江の著書など。仕事のことを語った岩渕の話などは、ナースのお仕事とはこうあるべき的なまとめになってはいたが、わりと平凡というか、大江じゃないけど普通の綺麗事だった。それより、大江の反応が「世話になったね」「ありがとう」などとらしくない。きれいな大江だった。人は死を目前にすると浄化されるのか?

ところが、最後の大江本人のスピーチで、「キミたちの話を聞いてたら、もっと生きたくなった」と絶叫して昏倒。患者に生きる意志を持たせるのがホスピタリティだということなんだろうか。センター長が大江を受け入れるときに「究極のホスピタリティが求められる」みたいなことを言ってたし。

しかし、ナースたちの話を聞いて生きる気力を取り戻した大江の生き粘る姿は描かれず、次のシーンでは死んでいた。絶筆?となった原稿は、ちゃんとブルーのインクの万年筆で書かれていた。小説というより随筆だったが。

序盤は朱里のセレブ狩りと、彼女の一本気な性格が巻き起こす騒動みたいなドラマだったが、途中から寅さん要素は後退して、大江を軸にしたナースたちの確執と悩み、みたいな話に変化していった。仲野親子の対決が最後の盛り上がりになるのかと思いきや、最後まで大江の我儘に対してどうするか、というネタでホスピタリティの在り方を問う、みたいな筋で押し切った。正直、大江のネタでここまで引っ張るとは思わなかった。

センター長は黒幕かと思いきや、途中から意外に器の大きい人物として描かれた。朱里のセレブ狩り自粛と合わせて考えると、放映途中で脚本修正・路線変更があったのではないか。視聴率がかなり悪かったわけだし。

堀北真希が出ているだけで個人的には満足ではあるのだが、視聴率5%台がずっと続くドラマを見続けるのは、最下位が確定した10月のスワローズを応援するのと同じような気分だった。

何が悪かったのだろうか? 保険適用外のホスピタリティ重視病院の現実味のなさか? シリアスな展開を茶化す効果しかなかった朱里のナイチンゲール言行録か? 全体的な嘘っぽさが、人の生き死にを描いた後半のストーリーに、今一つ重みをもたせられなかったからか?


泣く演技はいつも通り上手かったのだが…。

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