化石ってどうやってできる

　　最近は恐竜の化石が発見され大きな話題になっています。　先日はＮＨＫでも取り上げていて見てしまいました。
　　恐竜が生きていたのはず～っと昔なのに、なぜ化石は残っているのか？　　物好きがチョッとのぞいてみた。

　　博物館にはいろいろな化石が展示されています。　恐竜やサルなど陸の動物に加えて、もう絶滅しているハズの
　　　三葉虫などの海の動物や鳥類、シダ類などの植物もあります。
　　それらが生きていた時代も３０億年以上前から約１万年前までと幅がとてもとても広い。　でも、化石ができる
　　　仕組みはみな同じなんだそうです。　死んだ生き物の体が土に埋まり、骨だけが残ってできるという。

　化石のでき方で最も多いのが、死んだ動物や植物が雨などで
　川に流されるケースだという。　川があふれて陸にできた水
　溜りや、川から海に流れ込む場所に死体が集まるそうだ。　
　川の水が運んだ土が死体の上に積もると、外から空気が入ら
　ずに微生物が働きにくくなる。　土砂崩れや火山の噴火で、
　死体が土や火山灰に埋まることもあるそうだ。　微生物は死
　体を分解して自然界をきれいにするが、死体が土などで埋ま
　ると掃除できなくなる。　死体が腐りにくくなり、化石がで
　きる条件がそろうんだそうだ。
　たんぱく質などでできた筋肉や内臓は、長い時間をかけてな
　くなる。　でも、カルシウムなどの頑丈な鉱物でできた骨は
　分解されにくい。　動物の骨やアンモナイトの殻、植物の幹
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 や枝の中には、いろいろな大きさの隙間が空いている。
　　　　　　　　その隙間に水に溶けた土の成分が入り込むと、カチコチに硬くなって化石ができる仕組みだそうだ。
　　　こうなるとほとんど腐らなくなり、数千万年から数億年にわたって残る。　特に火山や温泉の近くでは、骨や
　　　　木の組織にたくさんの土の成分が入り込む。　するとさらに硬い化石ができて、色も黒っぽくなるそうだ。
　　　オーストラリアでは首長竜の化石が、米国では植物の化石が多く見つかっている。　我が日本でも福井県で見
　　　　つかる恐竜の化石は成分が変わり、色が黒いという。　反対に、モンゴルの砂漠で見つかる化石は元の骨の
　　　　成分に近く、色も白いそうです。
　　　こうしてできた化石の上には、川が運んできた土や噴火で飛んできた火山灰が積み重なっていく。　レンガの
　　　　壁のように、いろいろな時代の土などが下から順に積み重なって地層ができる。
　　　そのままだと化石は地下深くや海の底の下に取り残されて、見つけるのは難しくなる。　実は陸地や海の底は
　　　　とてもゆっくりと動いています。　化石が埋まった地層は周りに押されて、上の方向に盛り上がることがあ
　　　　る。　すると埋もれていた化石が地面の上に顔を出す。　盛り上がったすぐ後に雨や風、川の流れ土を削る
　　　　と、化石が見つかります。　他にも化石のできかたはいくつかあるという？　
　　　地面の下の洞窟に動物が落ち、土に埋まって化石になることもあるという。　オオツノジカやナウマンゾウな
　　　　どのほか、数十万年前に現在の中国にいた北京原人も、洞窟で化石が見つかった。　同じ場所でたくさんの
　　　　化石が見つかるから、動物の成長の早さや食べ物の種類などが分かるそうだ。
　　　日本では洞窟でできた化石が多いんだそうです。
　　　地下などにたまったタールという油分に動物が落ちたり、石油を含んだ岩の層に死体が閉じ込められたりして
　　　　も化石ができるそうだ。　タールの色で化石が黒くそまったり内臓の一部も残ったりする。　ドイツで見つ
　　　　かった約５千万年前のサルの胃から果物の種などが見つかった。　シベリアの凍った土の中からは筋肉や毛
　　　　が残ったマンモスが見つかったそうです・・。

　　　化石は世界各地で見つかる。　大学や博物館で働くプロの研究者の他に、アマチュアの研究者や子供も発掘に
　　　　参加しているそうだ。　福井県勝山市の福井県立恐竜博物館など、化石の発掘意を体験できるところもある。
　　　最近は世界的に活躍する日本人の研究者も増えてきているそうです。　大学の専門コースで勉強した後に海外
　　　　へ留学し、研究を続けることが多いんだそうです。
　　　最初の生命はいつどこで生まれたのか？　恐竜はどう進化して滅びたのか？　ワクワクするナゾが化石を調べ
　　　　ることで解き明かされてきたようだ。　今後も世界を驚かす化石が見つかるかもしれせんネ～　楽しみです。