地球温暖化などの影響で生産量が減っているワサビを、荒廃した畑を再生して本格的に栽
培しようと、宮城県北部の農家らが奮闘している。 ワサビは沢などでの水栽培で知ら
れるが、日光が当たりにくく湿気のある畑でも育つ。 加工会社が新たな生産地として
冷涼な宮城県の山あいに目をつけた。 栽培農家は「地域の特産品にするのが目標だ」
と意気込んでいる。
「ずっしりしているね。こんなに大きくなると
は」。6月中旬、同県加美町の農家、”氏家さ
ん”は初収穫した。(左の写真)”畑のワサビ”を
手に笑顔を浮かべた。すり下ろして食する部分
の「根茎」は、水栽培のものに比べて小さいが
植物としては同一だという。県の実証事業に参
加し、2022年11月、使っていなかった畑
にワサビの苗を植えた。
この日は順調に生育した箇所で近隣農家らの手助けを受けて収穫。 根茎と、葉っぱに
つながる「葉柄」の計約300㌔を岩手県の加工工場へ出荷した。
林野庁によると、22年のワサビの全国生産量は約1635㌧で、うち4割が畑栽培だ
った。 都道府県別では、安曇野市が産地として有名な長野県が1位、伊豆半島で栽
培が盛んな静岡が2位、畑栽培が大部分を占める岩手が3位につけ高知、島根などが
続く。 上位3県で8割を占めた。 ただ全国生産量はここ10年で4割も減った。
温暖化や農家離れが原因とみられる。
宮城県の実証事業は食品メーカーの金印(名古屋市)の要請で始まった。 同社によると、
ワサビは海外需要が高まっており、新たな産地として着目。 同社が全て買い取り、
業務用のおろしワサビに加工する。 氏家さんは「特別な農機は要らず、他の作物
の繁忙期とも重ならない。 手間が少なかった」と振り返った。 宮城県北部では
氏家さんらが今後も栽培を続けるという。
県によると、辛み成分の効果か、対策しなくても野生動物による食害がなかった。
県北部地方振興事務所農業振興部の”伊藤技術次長”は「荒廃した畑が宝の山に生ま
れ変わる。 どんどん新規参入してほしい」と強調している。
農業も皆で知恵を出し合い考えるとアイデアは出てくるんですネ‥関心しました。
培しようと、宮城県北部の農家らが奮闘している。 ワサビは沢などでの水栽培で知ら
れるが、日光が当たりにくく湿気のある畑でも育つ。 加工会社が新たな生産地として
冷涼な宮城県の山あいに目をつけた。 栽培農家は「地域の特産品にするのが目標だ」
と意気込んでいる。
「ずっしりしているね。こんなに大きくなると
は」。6月中旬、同県加美町の農家、”氏家さ
ん”は初収穫した。(左の写真)”畑のワサビ”を
手に笑顔を浮かべた。すり下ろして食する部分
の「根茎」は、水栽培のものに比べて小さいが
植物としては同一だという。県の実証事業に参
加し、2022年11月、使っていなかった畑
にワサビの苗を植えた。
この日は順調に生育した箇所で近隣農家らの手助けを受けて収穫。 根茎と、葉っぱに
つながる「葉柄」の計約300㌔を岩手県の加工工場へ出荷した。
林野庁によると、22年のワサビの全国生産量は約1635㌧で、うち4割が畑栽培だ
った。 都道府県別では、安曇野市が産地として有名な長野県が1位、伊豆半島で栽
培が盛んな静岡が2位、畑栽培が大部分を占める岩手が3位につけ高知、島根などが
続く。 上位3県で8割を占めた。 ただ全国生産量はここ10年で4割も減った。
温暖化や農家離れが原因とみられる。
宮城県の実証事業は食品メーカーの金印(名古屋市)の要請で始まった。 同社によると、
ワサビは海外需要が高まっており、新たな産地として着目。 同社が全て買い取り、
業務用のおろしワサビに加工する。 氏家さんは「特別な農機は要らず、他の作物
の繁忙期とも重ならない。 手間が少なかった」と振り返った。 宮城県北部では
氏家さんらが今後も栽培を続けるという。
県によると、辛み成分の効果か、対策しなくても野生動物による食害がなかった。
県北部地方振興事務所農業振興部の”伊藤技術次長”は「荒廃した畑が宝の山に生ま
れ変わる。 どんどん新規参入してほしい」と強調している。
農業も皆で知恵を出し合い考えるとアイデアは出てくるんですネ‥関心しました。