農業じゆう人

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荒れ畑再生、ワサビ産地に

2024年10月02日 12時39分40秒 | 地域
  地球温暖化などの影響で生産量が減っているワサビを、荒廃した畑を再生して本格的に栽
  培しようと、宮城県北部の農家らが奮闘している。 ワサビは沢などでの水栽培で知ら
  れるが、日光が当たりにくく湿気のある畑でも育つ。 加工会社が新たな生産地として
  冷涼な宮城県の山あいに目をつけた。 栽培農家は「地域の特産品にするのが目標だ」
  と意気込んでいる。

 「ずっしりしているね。こんなに大きくなると
 は」。6月中旬、同県加美町の農家、”氏家さ
 ん”は初収穫した。(左の写真)”畑のワサビ”を
 手に笑顔を浮かべた。すり下ろして食する部分
 の「根茎」は、水栽培のものに比べて小さいが
 植物としては同一だという。県の実証事業に参
 加し、2022年11月、使っていなかった畑
                    にワサビの苗を植えた。
  この日は順調に生育した箇所で近隣農家らの手助けを受けて収穫。 根茎と、葉っぱに
   つながる「葉柄」の計約300㌔を岩手県の加工工場へ出荷した。

  林野庁によると、22年のワサビの全国生産量は約1635㌧で、うち4割が畑栽培だ
   った。 都道府県別では、安曇野市が産地として有名な長野県が1位、伊豆半島で栽
   培が盛んな静岡が2位、畑栽培が大部分を占める岩手が3位につけ高知、島根などが
   続く。 上位3県で8割を占めた。 ただ全国生産量はここ10年で4割も減った。 
   温暖化や農家離れが原因とみられる。

  宮城県の実証事業は食品メーカーの金印(名古屋市)の要請で始まった。 同社によると、
   ワサビは海外需要が高まっており、新たな産地として着目。 同社が全て買い取り、
   業務用のおろしワサビに加工する。 氏家さんは「特別な農機は要らず、他の作物
   の繁忙期とも重ならない。 手間が少なかった」と振り返った。 宮城県北部では
   氏家さんらが今後も栽培を続けるという。

  県によると、辛み成分の効果か、対策しなくても野生動物による食害がなかった。
   県北部地方振興事務所農業振興部の”伊藤技術次長”は「荒廃した畑が宝の山に生ま
   れ変わる。 どんどん新規参入してほしい」と強調している。
  農業も皆で知恵を出し合い考えるとアイデアは出てくるんですネ‥関心しました。