農業じゆう人

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果物摂取、国の目標は1日200㌘

2023年12月12日 12時39分34秒 | 
  春から夏にはイチゴにスイカにメロン、秋になればブドウ、柿。 冬にはリンゴとミカン。
  日本では四季折々の果物が楽しめます。 しかし、日本人はあまり果物を食べていません。
  厚生労働省の国民健康・栄養調査の最新結果では、20歳以上の38%は、果物の1日摂
  取量が0㌘です。 若い世代ほどその割合が高く、20代は61%、30代55%、40
  代53%となっています。
 この調査は、ある1日の食事内容を調べるので、
 1年を通してまったく食べない人の割合とは言え
 ませんが、果物を食べる習慣のない人が相当数い
 ることを示しています。ただ、果物には野菜と同
 じように生活習慣病のリスクを減らし、健康維持
 に大きな役割を果たしています。 厚労省は今年、
2024年から開始する「健康日本21(第三次)
                  で果物摂取量の目標値を1日200㌘と定めました。
  健康日本21は、生活習慣の改善など健康づくりの各種指標を定めたもの。 食生活に
   関して品目別に挙げられているのは、果物のほか、野菜と食塩の摂取量のみです。 
   「疾患予防に寄与する科学的根拠がそろっている項目を、指標に設定した」と担当者
   は話している。

  果物摂取量が1日200㌘までは高血圧や2型糖尿病などの発症リスクを下げるという
   研究論文などから目標値に決めたそうです。 摂取量は減少気味で最新データは20
   歳以上の平均値が99㌘。 これを倍増させるという高い目標です。
  この現状に、女子栄養大学の“林准教授”は「果物を『水菓子』と呼ぶように、日本では
   デザートや間食に位置づけられていて、食事の一部という捉え方が薄い」と指摘。
  野菜の摂取については啓発キャンペーンが多彩に行われてきたのに比べ、果物は少なく
   情報提供が乏し方ことも影響していると言います。 また、果物は甘いから太る、と
   いう誤解を抱いている人も多いようだ。 「食べる習慣のない人は、一度に200㌘
   を目指さなくても、1日1回でも果物を食事に取り入れてほしい」と林准教授は話す。
  一方で食卓に果物を増やすには費用がかかる。 課題の解決は簡単ではない。 第一歩
   として、中食や外食での環境が整うと効果的ではと感じました。 コンビニや学食・
   社食などで、すぐに食べられる小分けの果物が、手頃な価格で並んでいたら、手に取
   る機会を増やせるのではないでしょうか‥。 まずは身近にあるものから食べるよう
   にすればよいと思います。