農業じゆう人

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かみ心地を決めるもの

2022年11月14日 12時34分24秒 | 
  食の楽しみの一つに噛み心地がある。 これは食物を噛み潰すことで得られる感覚で
   あるが、歯で噛み潰すことだけとして捉えている人が多いのではないでしょうか。

 実際には歯で噛むことに加えて、粘膜が触れる感覚
 や味覚、咀嚼(そしゃく)筋やあご関節の感覚などが
 複合的に関わって感じている。これらの中でも歯そ
 のものと、歯槽骨と歯をつなぐ歯根膜の感覚が重要
 であるとされている。 自分の歯が一番良いといわ
 れるゆえんでもある。
  歯を失った場合には、両隣の歯にかぶせて間を連結するブリッジやインプラント、
   義歯で補う。 ブリッジは自分の歯根膜は残っているものの、歯の不足分につい   
   ては残っている歯が負担しなければならない。

  一方、インプラントは歯槽骨にネジ込まれたインプラントと骨が直接結合する形で
   維持される。 義歯のように着脱が無く、咀嚼に十分な力を加えることができる。
   自分の歯の感覚に近く、失われた歯を補う方法としては画期的で有効な方法だ。
   インプラントの場合、歯根膜の機能はないが、残っている歯との調和や咀嚼筋、
   顎関節の感覚と調和することにより、強い咬合力やかみ心地を再現している。

  義歯はどうだろう。 局部義歯の場合には、自分の歯と粘膜に接触する義歯床が咬
   合力を受け止める。 残っている歯の本数が多いほど咬合力やかみ心地を得るに
   は有利だ。

  自分の歯が1本も残っていない総義歯では、咀嚼の際に義歯が粘膜を圧迫する感覚
   に加え、前述の咀嚼筋や顎関節の感覚等をフルに動員して咀嚼している。 無歯
   顎にもかかわらず義歯を装着しないで、歯槽堤(しそうてい=いわゆる土手で肉など
   をかんでいる人は、食物による圧迫感に加えて咀嚼筋と顎関節の感覚などでかん
   でいる。
  歯の事情は人それぞれであるが、色々な感覚を駆使して咀嚼している。 かみ心地  
   の構成要素を理解することにより、おいしくいただく一助となれば幸いです‥。