農業じゆう人

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夏バテ対策 粋な先人の知恵

2021年08月23日 13時04分18秒 | 雑学
  今週中ごろ(火曜日ころ)からまた猛暑がぶり返してくるという予報がでている。
  屋外などはとにかく暑く、ちょっとの間でも汗をかいて熱を放出。 体温調節に
   多くのエネルギーを消費する。 度が過ぎると、やる気が起きない、疲れが抜け
   ない、いわゆる夏バテの状態になってしまう。
  最近は室内もエアコンの冷房で寒いくらいに感じることってありませんか。
  すると人の体は体温をたもつため、さらにエネルギーを使う。 すると夏バテが
   よりひどくなることもある。 かといってエアコンを使わないと熱中症が怖い。

  私が生まれ育ったところは三方が山に囲まれた田舎だったので、エアコンのある
   家などほとんどなかったです。 日中はそこそこ暑かったですが木陰や家に入
   れば山々や川からの涼しい風が吹いてくるので必要なかったです。
  では東京で暮らす皆さんはどうだったのか。 親戚の叔父さんや甥っ子姪っ子に
   聞いたことがありますが、田舎ほど涼しくはなかったが下町は下町なりの風情
   があったとよく言っていました。 玄関口に「よしず」を立て掛け、直射日光
   を避けつつ室内に風を通す。 風鈴で涼を感じ、真昼は昼寝や行水をしてなる
   べく動かない(さすが現代では難しいことだが・・)。 夕方には打ち水をしてそよ風
   を起こすという具合だったと。
 ちなみに打ち水は暑い時間帯で日なたに撒いても
 すぐ蒸発してしまうばかりか、湿度が上がってか
 えって蒸し暑く感じる。 早朝と夕方、日陰に撒
 くのがポイントだと叔父さんは話していた。 
 今は、打ち水なんて下町でも見られない風景にな
 ってしまっているようです。時折、都心のビル街
 でのイベントでやっているくらいかな・・。

  栄養面で考えると、夏バテにはたんぱく質やビタミンB群、ミネラルやクエン酸な
   どがよいとされている。 当時はビタミンなどが豊富なスタミナ食材のうなぎを
   食べたり、スイカで水分を補給したりしていた。 梅干しは苦手な子どもが多い
   かもしれませんが、今思えば、食中毒予防や夏バテ対策には欠かせない存在だ。
   それから甘酒。 実は夏の季語だということをご存知でしょうか。 冬のイメー
   ジが強いかもしれませんが、江戸時代には夏にも疲労回復のために飲んでいたよ
   うです。 ビタミンB群やアミノ酸を含み、食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を整
   える。 まさにパーフェクトな夏の飲み物です。

  エアコンで室温を思いっ切り下げ、キンキンに冷えたものばかりとっていては、逆
   に体が冷えてしまいます。 エアコンの使用はほどほどに! 先人に倣い、粋な
   夏バテ対策で暑い日々を乗り切りませんか。