農業じゆう人

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パーソナルスペースの差 意識

2020年10月20日 13時59分08秒 | 話題
昨今の感染拡大防止対策で浸透した在宅勤務。 家族が同居しているか否かで、なんとなく気構えも違う。

  猫を観察していると、飼い主から離れた片隅で毛繕いをして気の向くま
 ま過ごしているように見える。 だが、耳だけはこちらに向けて気配を
 伺っている。 これヒトも同じ。 親しい相手に対しても、自分が安心
 できる状況か確認するのは本能の一種なのではないでしょうか。
 50年以上前に、米国の文化人類学者の”E・T・ホールさん”がパーソ
 ナルスペースという概念を提唱した。 心理的に安心感を保てる物理的
 な対人間の距離を4つに分けた。
  「密接距離」は親しい間柄の距離で、すぐに触れ合うことができ、相手の体温やかおりも感じとれるもの。
  「個体距離」は友人と会話などをする距離で、両者が手を伸ばせば触れることができる。
  「社会距離」はいまや一般用語となったソーシャルディスタンスのことで、仕事などで関わる他者との距
   離で、手を伸ばしても相手に触れることはできないもの。
  「公共距離」は個人的にはつながりのない関係における距離で3.5㍍以上とされる。 演説やコンサー
   トなどもこの分類に入る。

  コロナ禍前の通勤電車は、本来の公共距離であるべきなのに、密接距離となっている時間を日々我慢して
   過ごしていたことになる。 そのため、在宅勤務で通勤ストレスが激減したことに改めて気づく。

  文化や民族といった社会環境の違いのほか、個人の性格や性別の違いにより、それぞれのパーソナルスペ
   ースに差がある。 一般的にパーソナルスペースが狭い人は、人と接するときの距離は近く、パーソナ
   ルスペースが広い人はその距離が遠い傾向にあると・・。
  お互いに同じような距離感で接していればいいが、その差が大きいと時に不快を感じる。
  ウイルス感染に対する恐怖感も人それぞれだ。 新しい日常における新しいコミュニケーションのあり方
    を考える上で、お互いのパーソナルスペースを気遣う意識も重要かもしれない・・。

前のめり

2020年10月20日 12時34分11秒 | 話題
辞書にはときどき、面白い用例がある。  「新政権の施政方針は前のめりに過ぎる」‥‥。
デジタル大辞泉で「前のめり」を引いたら、こんな文章があった。これって菅内閣のこと?
いやいや、用例に出るほどだからおよそ新しい政権とはそういうものかもしれない。

延期された東京五輪・パラリンピックを必ず開くという決意表明も、さっそく高らかに掲
 げた旗だろう。 日本国内の新型コロナ感染がやや落ち着いていることもあって、開催
 への動きは急加速してきたようだ。 選手・役員の出入国管理や検査の体制、選手村で
 の滞在や移動時のルールづくりなどが具体化しつつあるという。
国際オリンピック委員会(IOC)の”バッハ会長”は一段と前のめりに見える。  よもや中止
 となればIOCの受ける打撃は計り知れない。 なんとしても聖火を東京の空にともし
 たいのだろう。 そんなこんなでにわかに高まる五輪ムードだが、もう一度クールに考
 えれば事態はあまりにも流動的だ。 欧州では、感染がまた深刻化している・・。

デジタル大辞泉にはもうひとつ用例が載っていた。 いわく「当確の速さを競う前のめり
 な報道」‥‥。 ここは自戒して、心配もほどほどにしておこう。 
さて、前のめりには良い意味もある。 「生きるとは走ること / 居ても立ってもいられず 
  前のめりに / 夢見る」。 アスリートたちに、SKE48の「前のめり」を捧げたい。