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口呼吸に気をつけよう

2020年10月31日 12時42分27秒 | 健康
人は通常、鼻で呼吸するが、口で呼吸をしてしまうこともある。 マスク着けるとなおのこと。   口呼吸が習慣になれば、感染症のリスクを高めるなど、体調不良を引き起こすこともある。   「人間の鼻は優れた加温・加湿機能が備わった空気清浄機に例えられる」。 こう話すのは   帝京大学ちば総合医療センター(千葉県市原市)耳鼻咽喉科の”鈴木教授”です。   鼻から吸った空気は鼻の奥の鼻腔を通る時に温められ、加湿されてから肺に送られるという。   その間には鼻毛や粘膜の表面に生えた線毛、粘液によって、ほこり、細菌やウイルスといっ    た異物が取り除かれる。 鼻呼吸には、こうした防御機能が働いている。   口呼吸では、汚れたままの  空気が加温・加湿されるこ  となく気道を通って肺に直  接送られるため、「風邪な  どの感染症にかかりやすく  なってしまう」(鈴木教授)。   口呼吸が及ぼす悪影響は他  にもある。 みらいクリニ  ック(福岡市)の”今井院長”  によると、口呼吸によって  慢性の扁桃炎になれば免疫  に異常が起きたり、口腔内  細菌が増えることで誤嚥性  肺炎になりやすくなったり  する。 「口呼吸では二酸  化炭素を多く吐き出す影響  で、脳貧血や過呼吸、情動  不安を起こすこともある」  (今井院長)。 鼻呼吸が口  呼吸になる要因はいくつか                                 あるという。   例えば、鼻炎で鼻がつまりやすいなど鼻に問題があるほか、喉の奥の咽頭篇桃肥大や歯のかみ    合わせの不調など口内に問題がある場合です。 こうしたケースでは、根本原因の治療が必    要になるそうです。   睡眠時も口呼吸になりやすい。 口まわりなど筋肉が緩んで口が開くと舌根が沈下します。    これによって、いびきをかいたり、呼吸が浅くなったり無呼吸が起こったりする。   鈴木教授が監修したウーマンウェルネス研究会の調査では、首都圏に住む20~69歳の男女    602人のうち、46%が就寝中の口呼吸を自覚していたそうだ。 「起床時に口の中が乾    燥している、喉が痛む、口臭が強いといった時には、口呼吸になっている可能性がある」。   就寝中の口呼吸を防ぐには鼻の通りをよくした上で市販のマウステープを使うと有効です。    医療用のサージカルテープを使う場合は唾液ではがれないように口の両端にハの字に張って    おくとよいそうだ。 (私はかなり以前からマウステープを使っています) 無意識に口呼吸が習慣にな
   っていることも多い。「口呼吸のほうが気道の空気抵抗が少なく、呼吸が楽に感じられる」
   (今井院長)ためだ。 
  今井院長は、新型コロナウイルスの感染予防のために、マスクを着用する時間が長くなってい
   ることも、口呼吸の要因になりと懸念しているそうだ。 暑さや息苦しさから口呼吸になり
   やすい時は、人との距離をとって上で適宜マスクを外して、鼻で呼吸するように意識したい。
  マスクをしていると人目を意識しなくなり表情をつくる機会が減る。 「口まわりの筋力が衰
   え口呼吸が慢性化しやすくなることも考えられる」と今井院長は指摘している。
  口まわりの筋力は加齢でも衰えるそうだ。 口を閉じた時に舌の位置が下あごのほうに下がっ
   ている場合は、舌の筋力が弱っているサインで、口呼吸になりやすいそうだ。 「舌は本来
   上あごにベタッとつけているのが正しい位置。 下がっている人は舌の運動で改善を」。
  舌の運動は、口を閉じて、唇と歯茎の間に舌を入れ、歯の表面をこするようにしてぐるっと回
   す。 最初は左右5回ずつゆっくりと。 慣れてきたら回数を増やし、スピードも速めてい
   く。 起床時や就寝前、マスクをつけている時にも、口呼吸の改善と予防を兼ねて実践する
   といいそうです。 時間のある時に一度やってみてはいかがですか・・。