(引っ越し当初)
「音楽部屋」に引っ越してから3年が経過した。オリンパスシステムは、旧事務所から自宅2階へ引っ越しをした時に、3ウェイマルチから自作管球プリと管球パワーアンプの組み合わせにして、ネットワーク方式にした。しかし、大音量が出せないからと機器の維持管理に主眼を置いていた。現在の音楽部屋に2回目の引っ越しをしたのが3年前。何とか「ネットワーク方式」で鳴らそうとしたが、7つのユニットを鳴らすと「ローインピーダンス」になって、あちこち不具合が出て来た。こうなると元の3ウェイマルチに戻さざるを得ない。しかしTR型のプリアンプは売却していたし、チャンデバはRCA箱システムの方に使っていた。新規にプリとチャンデバを購入しなければならなくなった。管球プリアンプでは低域のLE15の重いコーン紙をドライブし切れない。
プリとチャンデバを引っ越し1年目に再購入し、この年はこの2台の機器の「活性化」で終わった。「活性化」させるために1200HR以上の使用時間が必要なのだ。新品であれ中古であれ、私のシステムではケーブル類のグレードが高いので、そのまま使って直ぐには「本領発揮」とはいかない。どうしても「活性化時間」が1200時間必要だ。活性化する前の音は、バランスは崩れているし、分解能は悪いし、音数も少ない。最大の難点は「ふん詰まった」音を始終聴いていなくてはならない点だ。個人的に「苦行」と呼んでいる。きつい1年であった。
(青いのがフルテックヒューズ¥4000/本、汚く見えるのがFXヒューズ¥25000/本)
2年目は、「FXヒューズの導入」とそれによる「活性化」させる事で終わった。たかがヒューズ1本で・・・と思われるかも知れないが、システム全体では10本のFXヒューズを導入した。各機器に必ず1本は使っている。パワーアンプに至っては3本/台も使用しているモノもある。電源ケーブルやラインケーブルを最高級クラスにしていると、このヒューズのグレードで機器を「活性化」させる事でさらなる音質アップする。「活性化前」の状態では「ふん詰まった」音になるので直ぐに判る。1年目ほどではないにしても「苦行」を強いられた年であった。
(TEAC A7030GSLは既に手放した)
3年目が昨年で、1月にようやくFXヒューズの効果が判って来て、「ヌケて」来たのが判った。これでCDPの「基本ライン」が完成した。そうなると、ソースの数を増やしたくなる。まずは「FM放送をエアーチェック」出来る様にと、1月に5素子のアンテナを建て、FMの受信感度を上げた。次に「オープンルールデッキ」・「カセットデッキ」を導入した。しかし40年前の機器ではまともに動く機器が少ない。色々なトラブルを抱えていることが分かった。しかし、トラブルの原因は「使ってやってない事」が最大の原因なので、こちらも出来るだけ稼働させるようにして「機能回復」を図った。「機能回復」と「機器の入れ替え・修理」と疲れて来た。
(録音機材は毎日電源投入し、空再生をしている)
自分にはサラリーマン時代の「仕事中心」の時期が15~20年程ある。その間にDATやMDが出ては消え去って行った。このDATとMDの録音・再生の「音質は?」が気になっていた。そこで時代遅れは承知で思い切って購入してみた。DATは30年前、MDでも20年前の機器達である。中古で探すしかなく、これだけ古い機器だと「まともに動く」機器を集めるのに苦労する。金額さえ出せば何とかなるのだろうが、貧乏な小生では「ジャンク品を復活させて」使う事ぐらいしか出来ない。何とか使える機台をDAT機3台、MD機4台を確保した。今年は昨年購入したすべての「録音・再生機」の活性化の1年になるであろうと思う。これらの機器もやはり1200時間ほど使わないと「本領発揮」しないはずだ。自分の作った最高級ケーブルで接続するとどうしても「ふん詰まり」が出て来る。これが「ヌケて」くれないと本領発揮とは行かないのだ。時間のかかる事よ・・・。しかし、着実に充実して来ている。
4年目は前述ソース機器の活性化と充実にかかるだろうと推測している。システムを完成するにはそれなりに時間がかかるものだ。