Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

あえなく敗退

2014年06月10日 | ピュアオーディオ

今日は朝からレビンソンNo431パワーアンプのヒューズ交換にトライしていました。ラック裏の狭い空間でケーブル類を外して、何とかアンプを取り出しました。

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リアパネル側も1枚。
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いよいよ初めて蓋を開けます。
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トランスとコンデンサーのでかい事!!!

何処にヒューズが有るのだろうか?
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電源入力に近い方に有るのが一般的ですので、インレットから追いかけて行きますと、やはりリアパネルに近い方に有りました。かなり奥にしまい込んだような処に有り、交換には「治具」が必要みたいです。

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使って有るヒューズはφ5×20㎜のT16A×2本とT100mmAの3本でした。思っていたより大きな容量のヒューズが使われており予定が狂ってしまいました。

出力が200W、総電力使用量が1050Wぐらいですので、T6.3A×2本ぐらいと思っていたのですが、思いもよらずT16Aとはチョッとすごい容量でした。これでは交換は出来ませんのであえなく「敗退」です。再トライをしなくてはなりません。T16Aはなかなか入手が難しいですね・・・。

おまけに、A730の電源ケーブルを抜き差ししたおかげで、こちらはトラブル発生。電源を入れると内蔵モニターSPがバグっています。こちらの修理を急がないといけませんアンプ類の方は問題なく音が出ています。


もう少しで揃いそうだ。

2014年06月09日 | ピュアオーディオ

今年初めに計画していたパーツの水平展開が少しづつ進んでいる。オリンパスシステムはほぼ目途がついた状況となった。一挙に自宅システムまで揃えてしまいたいと考えるようになった。

本日2個が到着し、オリンパスシステムの低音用パーツを流用していたモノを入れ替えた。入れ替えたのは、W444staラインプリに使っていた。L-26システムが鳴り出したのには理由が有る。このW444staラインプリのパーツを今回のパーツと同じ物で鳴らし出したからだ。効果的面、高域がうるさくて長時間聴けなくなっていたものが、「なんで・・・」と思えるほどスンナリと鳴り出した。音の厚みや音数が増加し、音のバランスも整い、質感もアップして申し分ない。L-26システムで使っているのはこの1箇所だけ。他の部分にはそのパーツが使えないから・・・。

至る所で使って見て、その効果を確認している。全ての機器に使ったらどうなるか?が非常に楽しみだ。明日にはオリンパスシステムの最後のパーツ交換を予定。激変の予感がする。ネック部分が取れれば音質は大幅にアップする。


スチューダーA730の出力3系統の音質の違い

2014年06月08日 | ピュアオーディオ

スチューダーA730の出力3系統では「RCA出力」が音質が良いと云う方の声を複数聞いています。本当にそうだろうか?

A730には、
①RCA(フィキシード)出力
②RCA(バリアブル)出力
③XLR出力(トランス変換)
④AEB/EBUデジタル出力
の4つの出力系統が有る。

個人的結論を云わせていただければ、「どんなプラグやケーブル」を使うかで大きく変わってくる。プラスしてDACやライントランスの組合せをすると更に大きく変化して行く。

ケーブル一つとっても、プラグの質とケーブル材の質・使い方、半田の質で「抵抗値」が大きく違う。プラグは個人的にフルテック製のロジウム仕様を使っているが、RCAよりXLRの方が音質は上になる。A730でも同じケーブル材・半田を使って、長さ1mと決めてRCAとXLRのケーブル比較をした事が有るが、私の場合はXLRに軍配を上げた。音の深みが違う。RCAプラグのケーブルは比較的早く「エージング」が終わるのに対し、XLRは3ヶ月程かかる。

デジタル出力を使うと云う事は、外部DACを使う事になるので、DACの性能で更に大きく改善する事も出来るし、悪くする事も出来る。DACも難しいモノで、高bit・高サンプリング周波数が良いとは一概に言えない部分が有る。

ライントランスも評価が大きく分かれる処が有る。色々なトランスを使って見たが、オリンパス用にはWEの初期型のライントランスを使っている。このトランスは1:1.5ぐらいの昇圧作用が有り、おまけに質感と音数の増加をしてくれる。同じWEのライントランスでも型番(製造年代)によりサウンドが大きく異なる。古いものほど「味わい」と「キレ」の良さが有る。

ステレオ自体がSPの性能と質感、アンプの性能と質感、ケーブルの性能と質感、電源部の性能と質感等の「総合力」で決まって来る。

オーディオ機器の価格と性能など当てに出来ないモノで、どんなに評論家や雑誌でほめられていても、120万円の機器がメーカーが変われば1万円の機器に負けてしまう事も有る。

だから私は決めてかからない様にしている。自分の耳で確かめて使う事と、組み合わせるパーツや材料・機器で音質などコロコロ逆転するモノだ。

「音質アップ」をしたいなら、「ネック」となる処を自覚する事だと思う。それはSPユニットの「半田付け1ヶ所」でも起こりうる。対策場所と内容によって影響度が違い、「小変・中変・大変・激変」の効果が出て来る。「原理」と「原則」を考えて行けば、ストーリーを持って「音質アップ」して行ける。単なる機器の入れ替えでは「偶然の所産」や「機器の入れ替え遊び」で終わってしまう。


スチューダーA730の出力3系統を使う

2014年06月07日 | ピュアオーディオ

「銅も高域が足りないなあ…・」と思い始めた。それはL-26システムの音を聴いてからだ。「ベンチャーズ」や「ビートルズ」がL-26 2chシステムで楽しく聴けるのに、オリンパスでは今一「のれない」のです。

音数や質感、周波数レンジの幅等圧倒的にオリンパスの方が上なのですが、高域の出具合とシンプルさでL-26の方が楽しく聴ける。音の厚みは一聴して薄いと判るが、音のキレが有るので楽しめる。L-26は鳴りの良いSPだと思う。

現在CDラインは、A730デジタル出力→CELLO DAC→WEトランス→プリ のラインで使っています。WEのトランスが高域を阻害しているのではないかと思い、A730のRCA出力とXLR出力も使って見る事にしました。こちらはDACもA730単体になります。

今日追加したばかりなのでプラグが馴染むまで時間がかかります。しばらく3系統の出力を確認して見たいと思います。

オリンパスの低域用改善パーツもどうやら発送された様なので、来週には手元に届くでしょう。何かと物入りで大変です。


いよいよオリンパスシステムの仕上げ

2014年06月06日 | ピュアオーディオ

いよいよオリンパスシステムは仕上げに入ります。レビンソンNo431の蓋を開ける工具も手に入れ、最後のパーツの手配も目途が付き、来週には入荷するでしょう。後は「実行」有るのみ。

現在のサウンドでも十分終わりにして良い出来映えですが、私的には「水平展開」を全て完了させたい。更なる高みに行きつく可能性が有る。

オリンパスシステムも使い出して早10年。その間に全てのケーブル交換を12回程繰り返しています。着実に階段を上がる様にステップアップしています。現在のケーブル「伝送」はかなりの余裕が有ると見ています。機器の性能が上がれば効果てき面で直ぐに判別できると思います。

今日はサバリッシュ指揮の「シューマン/交響曲全集」を楽しんでいます。7.5畳の縦長配置ですが、スケールが広がって部屋の狭さを感じません。目の前にステージが出来ています。耳を突き刺すいやな音も有りません。音楽が楽しめる音になっています。これが更にグレードアップ出来ると思うとワクワクします。

ただ「実行」に当たっては、狭いラックの裏に入らなくてはならないし、ケーブル類もあちこち取り外さなくてはなりません、そうしないとアンプの取り出しさえできない窮屈な設置です。またアンプも42Kg有りますので一人作業では大変です。アンプを完全に前に取りださなくてはなりません。作業の段取りを考えて置かないといけません。


L-26システムが鳴りだした。

2014年06月05日 | ピュアオーディオ

JBL L-26 システムが鳴りだして来た。「音数」の多さや「ヌケ・キレ・ノビ」の良さ、「スケール感」の大きい再生音になって来た。メインのオリンパスシステムが鳴っていると本当に錯覚しそうになる。

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久しぶりに「ベンチャーズ」のCDをかけているが、圧倒的な鳴り方で身体が踊り出しそうになる。3月時点でL-26はSuperTrail仕様化している。マルチより「音のヌケ」や「音数」が多くなる様な感じがする。内蔵ネットワークの配線もSuperTrail仕様にし、最短距離配線にしている効果だろうと思う。やはり思っていた以上に「ネットワーク」部分の交換効果が有ると認識した。

下手な#4343のサウンドを軽く超えている。重低音域だけはユニットサイズが違うのでどうしようもないがこれでも十分と思える。「鳴り」の良さでは圧倒している。

このシステムは現在、
CDP:SONY CDP-D500(外部クロック使用)
プリ:ノイマンW444staラインプリ (SuperTrail仕様)
パワーアンプ:YAMAHA MX-55 (2-4chアンプ)
SP:JBL L-26 (SuperTrail仕様)

で鳴らしている。

ラインケーブルはシルバースターシリーズ、SPケーブルはWE 14GAを使っている。このシステムで弱いのは、MX-55とSPケーブルのWE14GAケーブル。この2ヶ所をマトモなものに交換すればもっと素晴らしいサウンドになる事だろう。


L-26システムが「ヌケ」て来た

2014年06月04日 | ピュアオーディオ

JBL L-26SPは昨年の12月から使い出しています。入荷当初は問題なく奇麗なサウンドが出ていたのですが、本格的に使い出した1月の後半には「Rch」側から「ビビりノイズ」が出て来て、色々原因を探っていました。SPユニットを外して動作を確認したり、ネットワークの半田付けや回路の再チェック、パワーアンプの交換実験、DSP-3000の入れ替えやプリアンプの入れ替え等々色々やりましたが、それでも直りませんでした。3月にウーハーのローテーションをした頃から「正常」なサウンドになりました。

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「Rch」が直ったかと思ったら今度は「Lch」でも同じ様な症状が発生。そのまま約2ヶ月鳴らし続けていたら、一昨日から完全に「ビビりノイズ」が消えて正常なサウンドに戻りました。

この現象から推察すると、前オーナーの使用環境では「伝送容量」が少なく、淋しい音だったと推測できます。当方で「シルバースターシリーズ」クラスの「伝送容量」で使い出したので、「ふん詰まった」のだと思います。今思えばコーン紙を手で押しても触っている感触は無かった。ボイスコイル部分は大丈夫で、むしろネットワーク部のチョークやコンデンサーの「ふん詰まり」ではなかったかと思います。

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どちらも(Rch・Lch)「ビビり」出して、約2ヶ月ほど直るまでに期間を要しています。昨年12月からですので6月時点で約半年、やはり正常化する為には「半年」(500hr)程は必要であったと思います。

おかげでL-26システムもストレスなく楽しめる様になりホッとしています。一時はコーン紙の「芯出し」修理(ついでにエッジもクロスエッジに交換)に出そうかと本気で考えましたが、どうやらその必要が無くなり、出費が抑えられそうです。


あれもこれも・・・・

2014年06月03日 | ピュアオーディオ

雑誌を読んでいると「あれもこれも・・・」欲しくなる。雑誌では「買いたくなる様に」書かれているんですね。オーディオの雑誌を長年読んで来て、沢山の機器の買い替えをして来ました。その金額を考えると・・・。もう雑誌には振り回されたくないですね。

大型SPを使ったメインシステムを持っていても、サブのシステムが要らないかと云うと、そうではなく、メーカーを変えて別のモノが欲しくなります。今考えると「物欲」のなせる技。判っていても一生治りそうにない「病気」みたいなものかも知れません。

一時期、メインシステムに出来る様な38cmクラスのウーハーを使ったSPを常時5~6セット使っていた時期が有ります。それでも足りなくて中型・小型SPシステム(システムと云うからにはCDP・プリ・パワーアンプも含めます)を3~4セットも使っていました。

今日はJBL,夜はタンノイ、明日はアルテック・・・と云う風に「雑誌の評論」に振り回されて、色々なSPやアンプを使って来ました。それはそれで結構楽しいモノが有ります。しかし、それは単なる「付け替え遊び」みたいなもので、本当に「音質」を考えていなかったと思います。それを一生やり続けても、自分の欲しい音質を獲得するのは難しいと思う。

やはり何事にも自然の法則や原理が有り、それらを自分のシステムに取り入れて「音質の追求」をしないと、欲しい音質は獲得できない。頭の中で色々考えるより、まずは「やって見る」事が大事。この一歩が次の一歩に繋がる。PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)のサイクルを回して行けば、おのずと先も見えて来る。

単なる機器の入れ替えや交換では「技術」(スキル)は育たない。スキルが有れば自分のアイデアを取り入れたオリジナルなシステムを作る事が出来るでしょう。オーディオは「使い手の力量」を試される趣味なのかもしれない。「音の違いを楽しむ」のがオーディオかもしれないが、「音楽を楽しむ」様になりたいものである。


音の質感について

2014年06月02日 | ピュアオーディオ

この頃はトールボーイ型のSPばかりでチッとも欲しくない。新しいSPユニットは「歪率計」を使った設計になっているので、音は奇麗だけれど何か物足りない。

周波数的に再生帯域は20Hz~20000Hzが可聴帯域と云われている。しかし、30Hz以下の低音を出せるSPは非常に少ない。また20Hzくらいの帯域は「騒音」の部類で音楽の帯域ではない様に思う。この低音を再生するユニットは殆どがコーン型(ダイナミック型)のユニットで、そろそろ他の方式が出て来ても良い様に思う。

中音域は400Hz~8000Hzくらいだと思う。この帯域なら今ではコーン型やドーム型ユニットで簡単に出す事が出来る様になっている。しかし、「質感」がコンプレッションドライバーのサウンドにはかなわない。以前SP-LE8Tを仕上げて、非常に良いバランスで鳴っていたのだが、ひとたびコンプレッションドライバーの音を聴いたら「粗い」と感じてしまう。空気感がまるで違うのだ。コンプレッションドライバー+ホーンの世界の味を知ったら、コーン型やドーム型の中・高音は聴けなくなってしまう。

コンプレッションドライバー+ホーンの世界は「鳴らすスキル」を使い手に要求する。能率もJBL#375に至っては118dbも有る。90dbのSPを鳴らす事を考えたら1/512以下の出力で鳴る計算だ。

現代のSPは、SPの能率を下げてアンプのパワーで鳴らす方法で、イージーに「物量」を注ぎ込めば鳴る様になっている。イージーさでは片付けられない問題がオーディオには有る。


WEの球を使ったアンプ

2014年06月01日 | ピュアオーディオ

若い頃にLUXMANのCL-35MKⅡ+MB88の組合せでJBL L-100を鳴らしていた時が有った。その前はサンスイAU-9500(プリメイン)だった。交換直後の「音の厚み」にビックリした事が有る。しかし、CL-35MKⅡの常時ノイズには苦しめられた。すぐ様ケンソニックのC-200にして、「SN比が良い」とはこう云う音かと感心したのを覚えている。MB88は文句なしに良かった。立ち上がりの鈍さはAU-9500と比べれば感じたが、それを上回る音の厚みとピラミッドバランス、押し出しが強く、L-100を軽々と「絶叫」させていた。

その後、一時オーディオを中断していたが、クラシックにはタンノイだろうと思ってアーデンを購入した。その時のアンプはLAXMANのSQ38FDⅡ。やはりのSN比の悪さに悩まされた。当時はマランツ#7+#8b・#9やマッキントッシュC-22+MC275はマニアの懸垂の名器だった頃である。

その後、JBL#4343を入手した事も有り、マッキンのトランジスター型のC-29+MC-2500で満足していた時期が有る。今考えれば雑誌に振り回されていた感が有る。

管球アンプと聞くと「WE300B」を使ったパワーアンプが有名だ。私もいつかはWEの球のアンプを・・・と考えていたので、300Bを使ったアンプを3セットも試して見たが、「球」に良いモノがなくなっていた。国産や中国産の球では「バルブノイズ」(球自体が発生するノイズ・・・作りが悪い証拠)が気になりとても使えない。かと言ってWEの300Bは手に入らないし、有っても法外なお値段だし・・・。

管球アンプの「ゴッドハンド」の吉村さんから「WE101Dの球の音は良いよ」と聞いて、早速WE101Dを使ったプリアンプを入手して聴いて見た。素晴らしい音色のするプリだった。しかし、そのプリは作りが悪く、安心して使える代物ではなかったので手放してしまった。今思えば「しまった!!!!」事をしたモノだと思う。当時は使いこなす技術力も発想もなかった。今なら、それをデッドコピーしてキチンと作り直して使える様にするモノを・・・。

管球パワーアンプを20セットも購入して(一度にではなく随時買い足して)、アンプ内に手を入れ始めて少しづつ「音質」や「SN比」、「伝送」、「作り」についてスキルを身に付け始めた。そして最初の完成品(Trail仕様)がEL34ppモノラルアンプだった。SN比はレビンソンのNo29を軽く超えていた。音の厚みや透明感、艶やかさが有り、唯一低域の下の方が伸びていなかったが、D130を使ったシステムには絶品だった。これに味をしめて「いつかはWEの球を使ったアンプを持ちたい」と思う様になった。

その後WE101Dppパワーアンプを手に入れ、現在2セットSuperTrail仕様にして所有している。自宅システム用と割り切っている。出力1.4W/ch程しかないが、SPの能率が100dbを越えているので音量には不満が無い。音質的にもとても満足している。

しかし、もうこれ以上管球アンプを作る事もないだろうと思う。欲しいモノを手に入れたのでこれ以上は要らないのだ。