Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムの低域用パワーアンプの変遷

2021年04月02日 | ピュアオーディオ


オリンパスシステムをマルチアンプ化して、低域用に使って来たパワーアンプは数回入れ替えしています。最初は、「図太い音」を目指してハーマンカードンのサイテーションXX を使いました。中域に同じハーマンのX-1パワーアンプでしたが、チョッとパワーが有り過ぎるので、中・高域にアキュフェーズA-20V×2台にしました。そうすると、低域と中・高域の質感が全く合いません。


その次に準備したのが、中・高域と同じアキュフェーズのM-100(500W)のモノラルアンプ。このアンプはパワーが500Wも有るとは思えないほど、静かなアンプだと感じました。中・高域共にアキュフェーズで音色や質感が統一されました。その後、中・高域との質感の違いを感じる様になりました。その理由は簡単です。A-20Vは電源がインレット化されていて、自作の電源ケーブルが使えます。M-100は「直出し配線」で質感が落ちます。そこで、やむなくM-100の電源の「直出し配線」を止めてインレット化しました。電源ケーブルが揃いましたので、音色や質感が今まで以上に揃いました。その状態で5年程使い込みました。


M-100にはVUメーターとデジタルメーターが有ります。いつも使う音量はデジタルメーターで0.5W前後だと知りました。500W/chのアンプでいつも使う出力が0.5Wでは過大な出力だと知りました。モノラルのM-100の2台分のスペースと重量を考えると、ステレオアンプで十分だと感じます。


その後、クラッセのCA-2200(200W/ch)を導入し、ステレオアンプで十分なドライブ力が有る事を確認しました。特に不満は無かったのですが、M・レビンソンのアンプを使って見たくて、No.331Lを導入し、No.431Lへと変遷しました。


クラッセCA-2200(200W/ch)からNo.431L(200W/ch)へ交換して更に音の密度が上がり、ドライブ力も上がった様に感じました。更にNo.431Lの内部の「ガラス管ヒューズ」を「FXヒューズ」に交換したら、劇的に「音の厚み」が出て来る様になりました。但し、FXヒューズ交換直後は「ふん詰まった音」になり、ヌケるまで2000Hrの「鳴らし込み」が必要でした。簡単に良い音は手に入りません。

2年半前に電源ケーブルやラインケーブルのグレードアップをさせたので、2年半かかって更に音の厚みやまろやかさが加わった様です。