Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

JBL #375+HL88(蜂の巣ホーン)の鳴らし方

2021年04月17日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムで使っているJBL #375+HL88(蜂の巣ホーン)はデザインは良いが、使いこなすにはスキルが要る。沢山の方がこのホーンのデザインに魅せられて挑戦された事だと思う。ただうまく鳴らすには、大きな部屋や小音量にしなければ、素人さんには難しいホーンだと思う。



見てくれと音の出方のイメージがこうも違うホーンでは無いかとも思う。円形でパンチングメタルが何層にも連なっているので、円形放射パターンを想像されるだろうが、現実は「ストレート」に音が「スッ飛んでくる」サウンドが出ます。但し、1インチスロートのLE85と比較すれば「音の線の太さが大きく」、エネルギー感も原寸大。当然音数も多く、#375を1級品とすれば、LE85は3級品ぐらいの差が有る。


私はこの#375+HL88をニアフィールドで使っている。ホーンと聴取位置の距離は3mくらいの処。これで「耳を突き刺す」音が出ない様にしている。その秘密は、#375+ハイルドライバーに2種のユニットを並列接続で一緒に鳴らしている。2個のユニットを同時に鳴らす事は、分圧=分散させている。アンプからの出力を#375の1個のユニットに集中させると「スッ飛んでくる音」になるが、2つのユニットもしくは3つのユニットで同時に鳴らしてやれば、圧力が1/2・1/3に減じられる。そうする事で、ニアフィールドでも「耳にうるさくない」サウンドに出来、「円形放射パターン」の音の出方を手に入れられます。#375+LE85のWコンプレッションドライバー仕様でも同じ様な「分圧=分散」のサウンドが手に入ると思います。出来れば、#375と対極にある質感のユニットを組み合わせられる事をお勧めします。