Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ネットワークとマルチアンプシステムの差

2018年12月09日 | ピュアオーディオ
パワーアンプ1台で「ネットワーク方式」のスピーカーを鳴らすのと、チャンネルデバイダーと複数台のパワーアンプを使って「マルチアンプ方式」で鳴らす方法を比較すると、情報量とエネルギー感、質感の面で圧倒的に「マルチアンプ方式」のサウンドの方に軍配を上げます。

3ウェイのシステムの場合、低音・中音・高音と専用のSPユニットを使いますが、それらを「ネットワーク方式」でドライブするのが一般的です。パワーアンプが1台で済むと云う事は「コストダウン」でも有りますが、シンプルな形でも有ります。使いやすい利点が有ります。

これに対して「マルチアンプ方式」では、「チャンネルデバイダー」と3台のアンプが必要になります。増えるのはそればかりでは有りません。ケーブル類(電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル)もアンプの台数分増えます。コストアップします。機器類が多くなり、それらを維持するのも大変になりますが、こと「音質」については「ネットワーク方式」に比べて非常に良くする事も出来ますが、調整やケーブル類の統一をしないと「てんでんばらばらな音」にもなりかねません。

オーナーの熱意がないと「マルチアンプ方式」はお勧めしません。「音質」に拘るのであれば必然的に「マルチアンプ方式」に挑戦する事になるでしょう。マルチアンプシステムで成功させる秘訣は「ケーブル類の統一」です。

電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブルの各ケーブルを同じ物(ケーブル)で揃えることが重要です。電源ケーブルは各機器の質感を揃えます。ラインケーブルやSPケーブルは「情報量」と云う「伝送」を揃える事になります。

最初は、ケーブルのグレードの低いものから始めたらよいと思います。徐々にケーブル類のグレードを上げる事で「グレードアップ」させて行くのが「順当」な成長につながるでしょう。