Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

マルチアンプシステムのパワーアンプは・・・

2014年07月31日 | ピュアオーディオ

今回のオリンパスシステムの「音の重さ」や「音のバランス調整」を考えると、今までの常識よりもっと良い方法が有る様に感じる。

マルチアンプシステムの機器は、ソース機器(CDP他)→プリアンプ→チャンネルデバイダー→パワーアンプ→SPユニット の流れで接続される様に長年言われていました。今回オリンパスシステムの高域の改善方法で、もっと良い方法が有る様に思いました。

マルチアンプは難しい???と良く云われますが、個人的には要点さえ抑えればそう難しくないと思っています。改めてその要点を箇条書きに書いて見ます。(SPシステムのセッティングは出来ているとして)

1)各機器の電源ケーブルはすべて同じケーブルで統一する事・・・直出し電源ケーブルの機器は避ける方が良いと思う。その理由は「伝送容量」と「質感」を同じにする事

2)各機器のラインケーブルもすべて同じケーブルで統一する事・・・その理由は「伝送容量」と「質感」を同じにする事

3)SPケーブルも同じケーブルで統一する事。出来ればラインケーブルより「伝送容量」を大きくした方が良い。・・・パワーアンプの増幅力はかなり余力が有る。

4)SPシステム内配線(SP BOX内ユニット配線)も3)と同じもので統一した方が良い。

5)チャンネルデバイダーでかなり音質が変わる事を理解して置く事。

と自分なりにノウハウを掴んでいたが、今回パワーアンプの処にプリアンプを噛ませる(プリメイン)事の有効性を感じた。

現在のパワーアンプは「ゲインコントロール」出来ないモノが多い。そうなると調整はチャンデバのアッテネーターでする事になる。ここに盲点が有った。チャンデバ→パワーアンプ間で流れる電流は異常に小さいと云う事。今回試したサトリのミニアンプの10W/chのパワーでは、まったく増幅率が足りなかった。一般市販のSPなら低域から軽々とドライブ出来るのに、マルチアンプの高域専用に使ってまったく足りない。と云う事は「元々の電流が非常に小さい」と云う事だと思う。その対策でプリアンプを導入したが、そのボリューム位置は普段使わない高音領域。一般のSPなら9時の方向で十分な音量が出るのに対し、12時の方向(一般のSPなら爆音の領域)までボリュームを上げてマッチした。

以上の経験から、マルチアンプのパワーアンプは「プリ+メイン」か「プリメインアンプ」の方がより調整し易いのではないかと思う。チャンデバで出力された信号をプリアンプで増幅してやると、パワーアンプの出力は小さくても対応できるし、プリアンプのボリュームで細かいゲインコントロールが可能となる。

今回の対策でオリンパスシステムからご機嫌なサウンドが出始めた。音が軽々と出ていながら音数が多くて、クラシックでもJAZZでも対応できる様になった。7.5畳の部屋で#375を鳴らして殆どうるささを感じない。ただ今回の高域のパワーアンプは「間に合わせ」の為、将来的には交替を予定。(音の厚みの点でまだ不満有り)

高域のアンプを交換しただけで、システム全体のイメージがガラリと変わる事を経験しただけでもメリットが有ったと思う。