二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

徒然三題

2014-12-08 12:17:01 | 徒然に想う

昨日は二十四節季の大雪。雪が激しく降り始めるころ。昔の人は「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明している。徳島での大雪は大変なことになっている。四国の山間地でもあれだけの雪が降るとは、雪が降ることは聞いていても、驚いてしまった。大変なことと言えば、フィリピンの台風ルビー(比名)もどうなることだろう。昔の同僚たちがいるから、こちらも心配だ。

自然の大変さは侮れない。一方、いうまでもないことだが、被害をもたらさないことでも侮れない。最近、大豆の脱粒を終えたのだが、その作業中のこと。豆がまだ入っているサヤを天日に干していると、豆が爆ぜる。その音の澄んだ美しさというのは、言いようがなかった。昼の弁当を頬払いながら、その音と時折吹く風に草木の弦楽器のような音のコラボレーションに魅せられてしまった。一期一会のコンサートを開いてくれる。

三升漬、あの大豆入りバージョンだが、日に日に発酵が進んでいく。当初は醤油が容器の底に留まっていたのが、最近は全体に行き渡っている。まだ、香りはバラバラ、イーストのようないい香りにはなってない。こう寒いから、もう少し時間がかかるだろう。

先日、畑仲間と飲んでいた時のこと。豊かって何かということで議論をした。100万の給料で朝から晩まで机に向かっているのと、50万で17時で切り上げそれ以降自分の時間を楽しめる。どちらが豊かなのか。結局50万で落ち着くのだが、自然とかかわるということに全く異議がないことは言うまでもない。彼も大豆の爆ぜる音を聞いて心地よいと思うらしい。こんな仲間との酒は美味い。

 

《冬ざれた 川滔々と 空を写す》

《小春日に マメさや爆ぜし 耳澄ます》

《冬ざれた 野山に仏 追い求め》

 

 

今日の1枚:今朝の6時頃、神社の展望台から。

 

追伸:徳島の大雪で痛ましいことが起きている。心から、ご冥福をお祈りします。