気になってしょうがない。いや正確にはこの一週間ほど前あたりから気になっている。いつもの散歩コースで遊水池まで行くと、木の様子がなにやらおかしい。朝の暗闇の中、どこか燃え立つと言ったらいいだろうか、枝の先端が黄緑色に赤が混じったような色のオーラのようなものを撒き散らしているように感じる。
それを解明するために、今日の午後は散歩に出る。もちろん、遊水池に直行。分からない、どうも、わからない。望遠越しに見ても、ふに落ちない。で、普段は行かない土手の植え込みにもぐってみた。すると、どうだろう。まだ芽吹いているわけではない。が、若葉出るだろう冬芽が赤くパンパンに膨れている。もちろんすべてではないが、生気に溢れてる、ではないか。
枝の先端を見上げながら外周を歩いて行くと、凧あげをしている二人がいる。長いレンズに三脚を担いでいる人もいる。「ここは、カワセミがいるからね」 (いや、カワセミはどうでもよくてさ) 「へーぇ、そうなんだ」 午後は暖かく、ゆっくり観察、ちょうどいい。遊水池のまわりは賑やかだ。
なるほど、そういうことか。ここ一週間のうちに芽吹く準備が一気に進んでいたわけだ。ほとりの梅の木も満開とはいかないが、七割八割方咲いた。遊水池を取り巻くのは木々ばかりじゃない。鳥たち、気付けばペアが固まった。今日のように風はあってもある程度暖かだと人も出る。これからどんどん賑やかになるって、ことか。いい季節はこの辺りでは頭の上あたりまで来た。あとは大地が温まり、虫たちが目覚めるのを待つだけ。
今日の一枚:対岸に渡ってもまだ楽しそうに凧を上げている。携帯では撮れない。あえて、一眼のサイズ変更だけしたものを使ってみた。スクロールしてご覧あれ。
≪凧上げる 若い二人は 何を追う≫