二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

新たな友人

2011-01-23 10:37:41 | 徒然に想う

アンという名のレトリーヴァーに出会った。ちょうどJRの陸橋の下をくぐった辺り、神社下の公園に向かう土手の上のこと。進んでいく先に小母さんと犬。犬はペッタリ地面に座り込んでいる。「すねている?」と思いながら近づいて行った。そのレトリーヴァー、ずっとこっちを見ている。頭の中では悪魔の甘いささやきが渦巻いてた。最近、揺らぐことは少なくなってきたが、なにかの拍子に此岸での生活の楽さにまけてしまいそうになる。

それはそうだ。毎日同じような時間に電車に乗って職場に向かい、同じようにルーティンをこなし・文句を言い・聞きながし、それで、ご飯を食べ帰る。帰宅後何もすることなく、一時間のうちには布団に入る。自分で自分をコントロールすることなく、歯車として動いていれば、それだけでなんでも済んでしまう。楽、このうえない。

ブドウ棚の下の木陰で鳥たちのさえずりを聞いていた。次どうしよう、暑くなってきたし。そう、あの村に代表されるところ、つまり彼岸では、そうはいかぬ。やることは、指示をもらうにしても、自分次第。決して歯車のように解決する必要などない。昼食だって、自分の体に聞いて欲しければ取る、それだけ。唯一決まっているのは、動物たちと生活していることを忘れないこと、夕飯をみんなと食べること。村の人たちを見ても、歯車として生活している人などいない。自分で自分をコントロールしている。生きている。

どれだけのことをどれだけ無駄にしてきたのだろう。仕方がないじゃないかと。ひとりで生きているんじゃないんだからと。理由はあれこれつけながら、歯車の一部であることに甘んじている。これからも続けようというのか。アンがリードをとってもらって、先に進庵主の右側にススッとやってきた。あれっと気付いて見たら、アンがじっと見ている。「どうしたの。負けちゃダメよ」そんなことを言っているような気がして、暖かい気持ちに包まれた。

 

 

今日の一枚:日の出から15分経った7時5分ころ、神社の展望台にて。


昨日の続き:なれのはて

2011-01-23 09:21:09 | 徒然に想う

昨日のBBCの話の続き。時事通信によると

日本の二重被爆者を嘲笑=BBCテレビ、謝罪―英

時事通信 122()855分配信

 

【ロンドン時事】英BBCテレビのお笑いクイズ番組で、広島と長崎で被爆した「二重被爆者」の故山口彊さんを「世界一運が悪い男」などと笑いの種にしていたことが21日までに分かった。BBCは在英日本大使館の抗議を受け、謝罪した。

この番組は昨年12月に放映された。山口さんが出張先の広島で被爆し、長崎に戻るとまた原爆が投下されたと司会者が述べると、スタジオの芸能人や観客が爆笑したという。番組を見た在英邦人が日本大使館に連絡し、大使館が抗議した。番組プロデューサーから、山口さんを笑いものにする意図はなかったなどと釈明、おわびする手紙が届いた。]

抗議したのが1月の上旬。なぜ、10日以上かかって対応されたのか説明できない。その程度だと思われている? 所詮…、やめよう。くだらない。

   

 

今日の一枚:昨日よりも赤みが増した?