二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

ひとりそう思うんじゃない

2011-01-08 13:38:09 | 徒然に想う

そうそう、コミュニティー、コミュニティーなんだよね。

散歩に3時間を費やしゆっくり目の朝ごはん。テレビをつければ、「世界遺産への招待状」で、カナダのニューファンドランド島をやっている。

「サリーズコーヴ」という村がある。かつて漁師の村として数百人の暮らしが営まれていた。その村を含む一帯が70(80?)年代に国立公園に指定。国は移住費用として大金を出す。生活が激変する。村にあった3軒の商店は出ていく。村という行政組織はなくなる。そして現在の住民はわずか22人。

自然環境は厳しい。だが、そこに、二十数年経って戻ってくる人たちがいる。近くの町に仕事が見つかったりするからということもある。故郷が一番いい。それだけじゃないと、最近戻ったばかりの夫婦へのインタビュー。奥さんがいう、「ここにはCommunityがある。だからここに戻ったの」。

ゴミの回収するのは住民たちで自主的に進める。当番制などということも無い。近隣の町に出かける人が各戸を回って回収していくだけ。自給自足的な生活。塩漬けニシン一匹がその重さの二倍の重さのジャガイモと等価交換。何かの肉5キロと、何かの4倍量など物々交換。それぞれの特技を生かすものを使って自分の足りないものを補う経済体系。

共同体がなくなってしまった今、そんな共同体のあるところにあこがれる、帰っていく。とっても良く気持ちがわかる。…またまた行きたくなってきた、ロリーナ。今は夏、ジェラルディンたちどうしているだろう。池のほとりの切り株の上、風の音を聞きながらビール?

 

 

今日の一枚:寒い、寒い。だが、春を告げる草の蕾がどんどん開いていく。この農家さんのしだれはきちんと手が入れられ毎年人を呼ぶ。庵主もその一人。楽しみも膨らんでいく。