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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

『空海の企て』

2010-12-23 21:04:12 | 読書/新聞/映画など

山折哲雄『空海の企て 密教儀礼と国のかたち』(角川選書、2008年11月10日、1500円+税)

さまざまな宗教家や宗教の本を読みながら、最近は、空海と密教関連の本を読むことが増えています。そのなかで、山折哲雄の著書にもひかれています。

とくに、山折哲雄『愛欲の精神史2 密教的エロス』(角川文庫、2010年3月25日、819円+税)には圧倒されました。空海の密教とエロスは、絶妙のバランスにささえられてきた、あるいは、より顕教的傾きで存続をはかってきたといえるのかもしれません。インドでそうであったように、エロスに傾いた密教は滅びざるをえない。しかし、東大寺で大仏を前にして今も読まれる理趣経の内容は、ふかく考えさせられます。

ところで、この『空海の企て』は、朝廷の奥深く浸透して平安京大内裏のほぼ中央に真言院を設置し、国家と密教をむすびつけた空海が、いかにこの国のかたちに影響を及ぼしたのかを解明しています。重層的な日本文化が立体的にみえてきます。

 

 


1日5食

2010-12-22 22:57:15 | Life in Tokyo

きょうは、朝から5食です。このまま寝れば6食にならなくてすみます。

いつも食事の2時間以上前から、空腹によって食事にせきたてられます。きょうは、たまたま行動がイレギュラーであったため、5食にもなってしまいました。

イレギュラーの一つは、1キロの水泳が朝ではなく、夜になったこと。

今夜の月は、すみわたった冬の空気のなかで、夜空に冴えわたっています。東京でも、同じ月です。


日本的な人材養成システム

2010-12-22 18:12:56 | 企業研修

きょううかがった話ですが、日本的な人材養成システムについて、以下のように指摘する方(慶応大学教授)がおられた。

ーーー従来型の日本の人材養成システムでは、企業は地頭主義で、大学には選抜機能しか期待しない。したがって、学生は在学中ほとんど勉強をせず、企業は、企業にはいってから鍛えている。しかし、それは、もはや時代遅れのものになっている可能性が高い。
  このことについて、労働問題の専門家である濱口桂一郎は、「学校でなにをどれだけ学んだかではなく、その学校にはいる段階の学業成績が重要なのです。就職の際に企業が求めるのは、・・・その企業で一から厳しく訓練するのに耐えられる素材かどうかなのです。」とのべています。(濱口桂一郎『新しい労働社会』岩波新書、2009年7月22日、700円+税)

それが、いま、機能しなくなった。若年層におけるオンザジョブトレーニングが失われている。
だから、つぎのように指摘されています。

ーーーより外部の教育機関を活用した人材養成と、そうして養成された人材に適合的な労働環境の提供をはかっていくべきではないか。

さらに、以下のようなポイントも指摘されていた。

ーーー情報化で、ホワイトカラーの中抜き現象がおきている。また、比較的時間をかけて技能を積み上げていくような職種が減少している。他方で、高度な判断力や専門的な知識をもった人材に対する需要はたかまっている。

その「高度な判断力や専門的な知識をもった人材」を養成する仕組みを企業のなかにもてなくなっている現状がある。企業組織のありかたそのものがかわった結果です。

その「外部の教育機関」は、期待にこたえられる状況にあるのでしょうか?けっしてそうはいえません。新しい「外部の教育機関」の登場がもとめられています。

 

 


グループで社員採用

2010-12-21 15:02:36 | NetLearning Group

ネットラーニング・グループは、社員は各社に所属するのではなく、グループの社員であると考えています。

したがって、社員番号は、グループで共通で入社順になっています。メールアドレスもグループのどの会社でも同じです。

その結果、社員がグループの別の会社に転籍をしても、社員番号やメールアドレスに変更はありません。現在は、多少役職レベルに差がありますが、これも数年以内には統一されます。

全グループ会社の社員の採用も、ネットラーニングホールディングの人事部が行っています。

研修も基本的には、グループ全体で共通です。各社がそれぞれの事業領域で独自に事業を展開する一方で、グループ全体の統一性を重視しているからです。

グループの各社間の人事異動・転籍はこれまでも積極的に行ってきましたが、これからも交流を強化していきます。


20年前のPCと中国

2010-12-20 13:36:16 | NetLearning Group

先週金曜日に開催されたネットラーニンググループの忘年会の来賓あいさつのなかで、わたしが20年前に中国とパソコンを熱く語っていた意味がいまわかったとおっしゃっていただいた方がおられました。たぶん、20年よりももう少し前のことだと思いますが、その通りでした。

さらにその後、20年近く前に、新事業の責任者を募集するセコムに採用されたときに、飯田さんに食事にさそわれてなにをしたいのかを問われたことがあります。わたしは、最大のネットビジネスを構築するか、中国のビジネスをしたいと答えました。中国とネットが、新事業の最大のフロンティアであると考えていたからです。

いま、そのネットビジネスを中国で展開しようとしています。長く長く準備し、最適なタイミングをねらいすましてきました。たくさん布石もうってきました。

世界最大のネットビジネスを構築する。これは、わがグループがめざすものです。
中国で、大規模な事業を展開する。これも、わがグループがめざすものです。

もちろん、わがグループがめざすものの根底に、人類史における教育学習の革命があります。

来賓の方は、今度はこれから20年後の予測もしてほしいと挨拶を結ばれていました。20年後も、やはり、ネットと中国でしょう。この二つが、時代を根底から規定しています。

 


トルストイの日記

2010-12-19 22:46:42 | 読書/新聞/映画など

先日、テレビで、トルストイとその妻の日記を交互に朗読する番組を放送していました。

広大な領地をもつロシア貴族の子弟に生まれたトルストイは、裕福な生活をしていました。愛する人と結婚し、13人の子どもにもめぐまれた。作家としての名声もたいへんなものでした。

若くして富と名声と家族にめぐまれたトルストイは、身内の何人かの不幸を契機に、人生とは何かを真剣に考え始めました。そして、次第に奴隷のように悲惨な農民たちに共感し始めました。

トルストイは、やがて、自分の全財産を貧農たちに与えようと考え始める。家族は、理解できません。そして、その時から家族に亀裂がはいりはじめる。

自分だけでもすべてをすてて、貧農たちとくらそうとするトルストイは、妻の精神に異常がおきはじめてそれもできない。

トルストイを理解したのは、たった一人の娘だけでした。

ヒンズー教やバラモン教では、人生を4つの時期にわけて生きようとする。第三の林住期には、家族も富も名声もすてて、ただ一人林に分け入り解脱をめざします。バラモン教の社会システムでは、妻も家族も社会もそれを理解する。

本だけをもって、林の中でただ一人生きる。なまなましい人間の生き方を肯定するバラモン教には、さまざまな教義に強くひかれる部分があります。

『人生論』など、トルストイの本を何冊か購入して読んでいます。


きょうの神湊

2010-12-19 22:09:06 | 島の生活

きょうの神湊です。漁船がちょうど入港していました。

江戸時代、流人を乗せた船がやってきました。それはまた、御赦免船でもあり、赦免された流人が帰っていくのを、島人が見送りました。なかには、島で夫婦となった妻が涙ながら見送ったこともあったといわれています。

 


ガーデニング

2010-12-18 11:47:58 | 島の生活

八丈島の家の庭を、ちいさなゾーンにわけて楽しんでいます。

玄関の前は、芝生ゾーンです。ようやく芝生がはえそろいかけてきました。この芝生だけのエリアが一番広い。
裏庭にあたる南側は、2メートルほどの小高い溶岩の小山ゾーン。20坪ほどの雑木林地帯です。南風を防いでいます。
その手前、南側のちいさな庭は、畑と花壇ゾーンです。さらに西側の一角は、石垣と風除けの垣根でかこった畑になっています。建てました三方ガラス戸の小さな部屋からみますと、東・西・南に一面の緑がせまり、山荘のような雰囲気です。
100坪ほどのハンノキ林のなかは、明日葉ゾーンです。
そのほかに草ぼうぼうの畑用地ゾーンと、分け入るのもむずかしい雑木林ゾーンもまだ手付かずです。

いまの新しい楽しみは、できるだけ多くの種類の果物の樹を植えることと、小さな池をつくることです。また、来年は、少し畑を拡大したい。

草取りは、いまや趣味かもしれません。

将来は、庭のどこかにツリーハウスをつくりたい。