本日の日経新聞の一面トップは、企業総合評価について、「上位、逆風でも攻勢」という見出しをつけています。
逆風でも攻勢?
ちがうと思う。逆風だから攻勢!
企業がとる行動は、景気の局面によっておおきくちがいます。上昇局面では、大小などにかかわらず、ほとんどすべての企業が売り上げを伸ばし、業績をあげます。それぞれ、相似的にのびるといってよい。不況期は、企業再編、業界再編の時期です。力ある企業は、ここを絶好のチャンスとみて攻勢にでる。有力大手は、業界内のポジションをいっきに強めます。また、力あるベンチャーは、このチャンスにいっきに順位をかえ、躍進する。
不況期は、業界再編のときです。有力上位企業がよりダイナミックに強くなり、力あるベンチャーがのしあがっていく。本当の力が生であらわれる。
上位企業は、逆風だから攻勢をかけているのです。セオリーどおりの行動です。「逆風でも」とみると、ものごとの本質が見えない。