eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

至福のとき

2010-12-04 23:20:03 | 島の生活

いまの至福の時は、ふたつあります。

ひとつは、あたたかい布団にはいって、ほとんど一瞬にねむるまでの数十秒です。あたたかい布団でねることさえできれば、あとはなにもいらないと思う。

それには、ふたつの体験的背景があると思う。受験勉強のときの、唯一の望みは、1日でいいから思う存分寝たいということでした。毎日7時間半は寝ているいまでも、トラウマのように、思う存分寝ることが夢です。
もう一つは、コンクリートや床でゴロゴロ寝ていた若いころの体験です。コンクリートで寝るときに、新聞紙を敷き、かぶって寝るだけで快適なことは経験しないとわかりません。椅子をならべてそのうえで寝たり、机の上でカーテンにくるまって寝たりするのがそんなにいやなわけでもないのですが、まあ、あたたかい布団のほうが快適です。

もうひとつの現在の至福のときは、1日が終わり、ラーメン餃子セットで生ビールを一杯飲むとき。きょうも、文庫本のベルクソン著「時間と自由」を読みながら、至福のときを過ごしました。まわりをみると、おなじような人がたくさんいました。あわせて、960円。

結婚したばかりの貧乏暮らしのときは、一週間に一度、週刊の「漫画サンデー」を買って、一個20円のレモンを買ってきて、レモンティを飲みながら読むことでした。これは、最高のぜいたくです。こころが満たされます。

日常生活のほっとする至福のときは、おそろしいときでもある。それ以外になにもいらないと思ってしまうのだから。

これは、おそろしい。神田川の歌を思い出します。「ただ、あなたのやさしさが、こわかったーー」。戦いに出る決心を引き留める。