趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

ホームページビルダーは「サイトの転送」は使わない

2013-05-25 18:01:03 | webコンテンツ
 私は、WEBサイトの運営をホームページビルダーで行う場合が稀にありますが、その場合でも、「サイトの転送」という機能は使ったことがぜんぜんありません。というのは、そういう機能は、すべてのWEBコンテンツのファイルをローカルとサーバーの間で四六時中同期させているような、贅沢な仕様になっているのがわかっているからです。そりゃあ、ドロップボックスのような単なるファイルの入れ物でしたら、だれも自分以外は見ませんから、途中で回線が切れようが同期が不完全であろうが、誰にも迷惑がかかりませんからいいのですが、業務用のWEBサイトの場合は更新が定期的にできていなければ訪問者が困る場合があるのです。アップロードのたびごとに回線が不安定で、記事の更新ができたのかできていないのか、あるいは中途半端に記事の更新がなされたのか?そういった確認がいちいち必要になるから事務煩雑になるのです。これでは、そういうクセというかバグを理解している担当者はいいとしても、よく事情が飲み込めていない事務員にWEBサイトの運営を任せた場合に、日常的に不具合が発生してしまいかねません。

 以前から、近隣の教育センターのWEBサイトの構築に関してアドバイスをしているのですが、どうもこの「サイトの転送」がうまくいかない場合が多々あるのです。この原因は、ケーブルネットの上りが超遅い場合に同期が取れなくて、「サイトの転送」がうまくいかないのではないかと考えられます。具体には、500個のファイルがあったとして、そのうち3個のファイルを書き換えただけなのに、アップロードの速度が遅すぎて500個のファイルのうち3個を更新したという情報を転送するのに失敗して、結局3個のファイルを転送できなかった・・・というようなことです。そして、失敗ばかりしていると、最後に転送したフォルダを参照して自動的にサイト転送するのですが、これもできなくて/new/というフィルダを参照すべきところ、間違って/(ルートフォルダ)を参照してしまい、それ以降、いくらローカル側で更新しても、/を参照するので誤動作が定着してしまって、更新を一切受け付けなくて転送できないというおまけの付録のバグも引き起こす現象が生じるのではないかと考えられるのです。

 そういうバグを引き起こさないためには、「サイトの転送」をやめて、ただ単にFFFTPを使って、たとえば書き換えたA.htm、B.htm、C.htmというhtml文と添付した写真D.jpg、E.jpg,F.jpgの合計6個のファイルを転送すれば、必ず更新できるのです。もし、回線が混雑して転送に失敗したのでしたら、再度FFFTPは転送を試みますから、確実に転送できるのです。

 まあ、この個別のファイルを逐一転送するやり方は、昔ながらのファイルの更新の仕方ですが、光ファイバー回線のような上りと下りが別回線でどちらも安定して通信できる対象通信ではない、非対象通信のケーブルネットやADSLでは、これしかない必須の転送方式なのです。「サイト転送」ができるのは、ほんの数メガバイトでページ数がわずか数ページ程度の簡単な個人サイト程度ではないでしょうか。業務用で本格的なWEBサイトを構築している場合は、FFFTPを使って更新すべきです。あるいはFilezillaなどの海外製のFTPソフトも実用的であり、更新業務にはまず失敗しないでしょう。
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