趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

WEBサイト運営や動画の配信には光回線を使うのがベストか?

2013-05-24 23:15:00 | webコンテンツ

 ケーブルネットは、非対称の通信です。つまり、下りが速くて上りが遅い通信システムです。なぜかというと、ケーブルネットというのは、1本のケーブルのテレビ放送用に使った残りのわずか数%の回線容量の隙間を使った隙間産業だからです。しかも、1本で上りと下りを共用していますから、ケーブルネットにおいては、一般家庭のインターネットの用途はネット検索が中心だと看做して下りの速度を最優先して、上りのホームページやブログの開設の用途はほとんど考慮されていません。実際、ごく小規模なサイト用です。特に、回線混雑時は、ほとんどアップロードする隙間がなくなって停止あるいは停止寸前になる場合もあるのです。上りで使える用途としては、文字中心のホームページやブログだけです。たとえば、多くの写真を貼り付けるのであるならば、下記の小さな写真程度しか使えません。大きな容量の写真をたくさんホームページビルダーで編集したり転送したりする場合に、再読み込み・再表示に多くの時間を要しますからイライラします。動画のアップロードは1~2MB程度で音楽はmp3は重いので避けた方がよく、midiが望ましいでしょう。付属サーバーの容量は100MBと少ないので、外部に有料サーバーを借りてCMSを運営したとしても、アップロード時の再構築にかなり時間のかかる静的なサイトのMovabletypeなどは不適当であり、サーバー側ですべて処理する動的なサイトのWordpressなどいが望ましいでしょう。

 

たとえば下り14Mbpsで上りが1.9Mbpsというような速度状況が現在、近隣の教育センターのケーブルネットで出ている速度です。しかし、この速度ではホームページのアップロードに時間がかかり過ぎます。たとえば8MBの動画をアップロードするとします。私の自宅では、光ケーブルですから上りが8.5Mbpsで毎秒1MB程度の容量を転送できます。だから、約8秒で転送完了です。しかしながら、ケーブルネットの教育センターでは毎秒1900KB÷8=237KB程度しか転送できませんから、8000KB÷237KB=34秒 という結果になります。

 これは、しかし、たった一つの動画を転送している時の時間であって、総計60MBのホームページ全体のファイル転送をした場合は、60000KB÷237KB=253秒ということで、4分13秒です。明らかに、これは長い時間です。光ファーバーの場合は、約1分で済みますからかなり高速です。

 
以上は、計算上の時間であって、実際はセキュリティー関係の防御システムを導入していたりしますから読み込みにはもっと時間がかかります。したがって、非対称のケーブルネットを契約している限りにおいては、WEBサイトに動画などの大きな容量のファイルを度々アップロードすることは、かなり時間を要する作業であり、最悪、混雑時にはフリーズに近い状況になる場合も想定されます。つまり、故障したのではないか?と感じられる場面もままあるのです。

 したがって、WEBサイトを運営していて動画を頻繁にアップロードするケースについては、できたらケーブルネットではなくて、光回線に契約を変更したほうが現実的で得策であると考えられます。スマホと同時に契約すれば1人について1480円を割り引くというキャンペーンが行われていて、ケーブルネットは一見、格安で魅力的で飛びつきそうになりますが、それは、あくまでもネット検索を中心に使う一般家庭向けの大多数のユーザーにとっての大きなメリットであって、私のように無料サーバーを多く借りて、ブログなどのCMSを中心にどんどん動画や写真をアップロードするような特殊なユーザーにとっては、平日の午前中などはままあ使える場合が多いのですが、平日の夕方から深夜および土日祭日など回線混雑時には、快適にアップロードできるかどうかはわからないし、特に動画のアップロード中などはフリーズする場合もありうると認識しておいた方が無難だと思われます。まあ、その程度の上りが非常に貧弱な回線品質というか仕様だからいたし方がないのです。

 しかしながら、費用面でのメリットは光回線と比較して確かにありますから、ケーブルネットの回線で本格的な業務用の動画配信を中心としたWEBサイト運営を効果的に行おうとすることは、相当研究すればできないことはないとは考えられますので、今後とも追求していきたいと考えます。

 たとえば、ホームページビルダーでは、サイトの転送・・という方式でホームページの全ファイルを一式、ローカルからWEBサーバーに転送する方式が採用されています。しかし、この方式は、常にローカルとWEBサーバーをバックグラウンドで同期させています。つまり、アップロードとダウンロードを頻繁に繰り返して差分ファイルを検出しようとしているのです。こういう方式のソフトウェアは、正直言ってケーブルネットワークでは非常に苦手な分野なのです。ですから、こういう方式は採用せずに、「FTP転送」という機能だけを使うのです。つまり、会社でWEB担当者が1~2名に決まっている場合は、同期はさせずに、差分ファイルは自分の頭で思い出せばわかることなので、個別に単独のファイルを転送するのです。担当者が10人以上とか多くいて、差分ファイルが容易にはわからない場合にだけ「サイトの転送」を使えばいいのです。普通の職場では、そんなに多くのWEB担当者がいるわけがないので、「サイトの転送」はやめておいたほうがいいのです。

 こうすれば、アップロード時にいくら混雑していても、そうストレスを感じずに動画でも何でも転送できるはずなのです。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする