ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

チキンカレー@Cafe Frere(尾張町)

2016年05月26日 00時03分04秒 | B級グルメ
金沢の尾張町界隈はいろいろと歴史が詰まっている街.
ギャラリー三田は国の文化財指定を受けた西洋風の建物.
昭和5年に建築された建物は入口にステンドグラスなどがあり,ヨーロッパ風のしゃれた雰囲気.



丸い窓など細かなデザインがしゃれている.



この洋館のギャラリーに併設されているカフェが「Cafe Frere」.



ヨーロッパ調のシックな建物のカフェだが,メニューは麻婆なす丼やあんかけご飯などもあり,超庶民的.
面白そうなので,入ってみた.



カフェのなかは,古いヨーロッパ風であり,ちょっと昭和をにおわせる雰囲気.
淡い照明が石の壁を照らし,光と影が入り混じる空間で落ち着いた時間を過ごすことができる.
ザルツブルグの小さなホテルのレストランみたい.





あんかけご飯にものすごく魅かれたけれど,レトロな喫茶店の鉄板メニューのチキンカレーに挑戦.

カフェの中はコーヒー豆の深い香りに満ちている,
それに混じって,ちょっぴりカレーのスパイシーな匂いが漂い始めたころ,チキンカレーが登場しました.
めっちゃ,おいしそう.



ひとくち食べると,チキンカレーのやわらかな味が口の中に広がる.
それは刺激的ではなく,ソフトで優しく,マイルドな辛さ.
昭和のなつかしさを感じさせるカレー.

ルーの粘り具合も,強すぎず,適度な粘り気.
この食感が,味の優しさにも影響している.



具材はとろとろになるまで煮込まれており,見た目では具は判別できない.
でも,ルーの味に中に,野菜や鶏肉の面影がしっかりと刻み込まれている.

鶏肉はもちろん,スプーンで触ると崩れるようなホロホロさ.
超やわらかい.



ルーの中に,加賀レンコンを発見.
シャキシャキした食感だと思っていた.

ところが,このレンコンまでもが,トロトロと柔らかくなるまで煮込まれている.
期待を裏切るその食感が,とても意外性があり,新鮮な感覚.



食後のコーヒーは,落ち着きと安らぎを与えてくれる.



金沢の橋場町や尾張町と言えば,昭和初期のころはとても賑やかなところだったらしい.
でも,今はそれほどメジャーではない.
でも,橋場や尾張の街角には,歴史や文化の痕跡が数多く残っている.

光と影が混じり合う空間で,優しい味に癒されたランチタイム.
よき時代の痕跡のひとつを見出したような感じがしました.









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