ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

第13回石川県学生オーケストラ&OEK合同コンサートCollege Concert@石川県立音楽堂

2017年03月07日 23時06分02秒 | 演奏会
毎年恒例のカレッジ・コンサートを聴きに行ってきました.
石川県の大学オケとOEKの合同コンサート.
大編成で迫力満点の演奏がウリ.



学生オケは金沢大学と金沢工業大学が参加.
かつては,北陸大学室内管弦楽団も出演していたけれど・・・・.
ここ数年は演奏活動が途切れている.
さみしい限りです.

さて,今年のプログラムは,
スメタナ 「売られた花嫁」序曲
ヤナーチェク 弦楽のための組曲
サン・サーンス 交響曲第3番 オルガン付き


サン・サーンスはパイプオルガンが設置されているホールでしか演奏できないレアな曲.
オルガンとオーケストラの共演に期待が膨らみます.



オープニングは学生オケとOEKの合同演奏でスメタナの「売られた花嫁」序曲
チェコの民族舞曲や民謡の素材を取り入れた陽気で躍動感あふれる曲.
ファンファーレ風の冒頭に引き続き,弦楽器の細かな刻み.
静かなさざ波のような刻みが徐々に波紋のように広がって,じわりじわりと盛り上がる.
刻みが頂点に達して陽気な舞曲が炸裂する.
大編成オケならではの豪快な演奏.
聴いているいるだけでウキウキ気分になります.
楽しいね!

2曲目はOEKの演奏でヤナーチェクの弦楽のための組曲
小編成オケのエキスパート集団による密度の濃い演奏.
透明感あふれるつややかな音色.
うっとりするほどきれい.
プロの匠の技をじっくりと堪能.
さすがでした.



メインはサン・サーンスの交響曲第3番オルガン付き
第1楽章の後半でパイプオルガンの和音が鳴り出した瞬間,ホールの空気が一変したような感じ.
それほどパイプオルガンの効果は大きい.
オルガンが作る音響空間の中を,弦楽器のやわらかなユニゾンがふわりふわりと浮遊するように流れる.
これはライブ演奏ならではの感覚で,CDなどでは再現できない効果.

きらめき輝くようなオルガンの高音.
包み込むような包容力のあるオルガンの中音.
ホール全体に地響きのように響くオルガンの重低音.
神々しいオルガンの音に包まれるだけで幸せな気分になれます.

フィナーレのオルガンとオケの迫力も凄まじい.
音という物理的な空気の振動を超えた感覚に襲われました.
頭のてっぺんから足の先までホールにあふれた音の洪水に共鳴するような感じでした.

音楽堂のオルガン,凄いです.