The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2011 クサカベンヌ 旭洋酒

2015-06-08 20:08:34 | ワイン
ワタクシにとっての『旭洋酒』さんは、ニッポンワインの醸造所の最初の訪問地であり、この醸造所さんの『千野甲州』こそ、我が家の食卓にニッポンワインが並ぶ、いわゆるきっかけになったワインでもある。

おそらくそれから6~7年の歳月は流れ、その訪問のおりに第4子が同道し、その息子は今ワイン造りに携わっているのだ。
陳腐な表現で申し訳ないけれど、人生は何が起こるか分からないものだ・・・

さて、先日『旭洋酒』さんの、数年休ませた『クサカベンヌ』(マスカット・ベリーA)を開けてみた。
その日は『シュウマイ』『レタスのサラダ』『小玉葱の煮浸し』『チーズ各種』などをツマミにしたのだが、実に楽しい食事となった!





『クサカベンヌ』は程よく熟し、解け加減も絶妙で、第一次飲み頃期間といってもイイのだろう。
当初リリース直後の、あまやかな濃厚なベリーのアロマも、ググッと複雑性を増し、ニッキのニュアンスや、スパイス感やアニマルな色気も見え隠れする。
果実は派手さは上手に削ぎ落とされて、スタイリッシュで、エレガント♪
そしてベリーAのネガティヴ要素は時とともに何処かへ消えたようだ。

その日は、このワインを完飲するのは一瞬の出来事で、あっという間に飲みきった!
いわば、待てば海路の日よりあり!ニッポンワインも待ってメタモルフォーゼして、数段美味しく化けるようになったのだ♪

お見事!と思うのは、ワタクシだけではないだろう・・・
隠し持ったニッポンワインの行く末を楽しみに、開けるタイミングを指折り数えるマッサーウオなのであった!(笑)