The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993年 シャトー・コンセイヤントとラフルール・ド・ゲイ

2010-06-18 21:59:16 | ワイン
1993年物の右岸ポムロールを2種並べまして、


片やメルロ80%とフラン20%の混醸、もう一つは100%メルロだった訳です!


その時に、意外や意外・・・想像以上にスタイルの違いを感じ取れて、


ヒジョーに興味深く飲ませていただきました!


混醸の物はシャトー・コンセイヤントであり、


100%メルロの物はラフルール・ド・ゲイでありました。


言わずと知れたコンセイヤントは、惚れ惚れするような立地条件でして、


北にヴィユー・シャトー・セルタン、東にレヴァンジル、西にル・パン、


そして南にシュヴァル・ブランに囲まれているとのこと・・・


そのスタイルは、ポムロールにして全くソレらしくなく、


熟成の進み方によっては、まるでブルゴーニュのようなスタイル性を醸し出します!


今回の1993年物は、ソレに加えて、ボルドーの保守奔流の香気が閉じており、


土の風味と香辛料が前面に出た、野趣の秀でたブルピノ古酒と見紛うインショウ!


危うく取り違える所でしたが、続いて登場のラフルール・ド・ゲイの魅惑のブケの御陰で、


イクラなんでも、古酒ボルドーの直前にソレはないでしょ!


てな事で、ボルドーに落ち着きました。


さて続いて右岸か左岸かと問われれば、


コンセイヤントの切れ上がった酸味と、節度のある強めのタンニンは、


即座に左岸をイメージしたものの、『紫のアルミキャップ』の大ヒントを小耳に挟み、


『なるほどコンセイヤントか~~』となったわけです!


今飲むんだったら十中八九、ラフルール・ド・ゲイでしょう♪


一方、コンセイヤントは89’や90’のような大成功ヴィンテージはともかく、


並みのヴィンテージでは、微妙なクローズの熟成部分を待つ、


忍耐が必要という事になるのでしょう・・・


さてさて、93’のバランスの調律が旨く行くのに、あと何年かかるのでしょうか?

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