The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1988 リッシュブール ジャン・グロ

2012-06-28 05:06:27 | ワイン
ワインを飲んでいるもの、とりわけブルゴーニュファンであればなおさら、
この名前を聞いて、心動かされない人はいないでしょう!

『1988年』『リッシュブール』そして『ジャン・グロ』・・・
この3つが揃うものは、言わばお宝中のお宝!
そう簡単には見つけることが出来ません。

どんなに『カリ・ピノ』がイイとか、『ニュージーランド・ピノ』がイイと言っても、
クラシックで正統派の見事に熟成を果たしたブルゴーニュを一たび経験をすれば、
本当の姿のピノ・ノワールってこうなんだ!と暗中模索の霧は一気に晴れ渡り、
何が正統なものかを理解できるでしょう。

この正統の血筋のブルゴーニュ・ピノ・ノワールが、
くだんの会の赤の最後に登場いたしました。(凄いこってす!)

まずはこの通り↓



神秘的に輝くルビーのエッジには琥珀の縁取りが忍び寄り、
既に熟成の高原部を登り始めている気配を見せております。

エティケットはもちろん『ジャン・グロ』時代のもの・・・
重厚さと品格を重んじる正しくクラシック・スタイル!

大ぶりのバルーンタイプのグラスに注がれますと、
のっけから美しい芳香が立ち昇り始めました。

サハラ砂漠の隊商を連想させるモヤモヤとしたオリエンタルな香りがあって、
オリーブの実と乾燥ハーブ(脱法ではなく・・・)のアクセントがあって、
切なく迫り来るフェロモンの香気までのオマケつき・・・

全てが霧散したあとに、ドライなプラムと完熟したチェリーのアロマが心地よし!

味わいはスタイリッシュでエレガントで底味コンデンス!
これをフィネスと言わずして何を言うのでしょうか?

キッチリ決着つけていただきました!
ブルゴーニュはオイシ~~イんだわ!!

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