The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 ジュブレイ・シャンベルタン クール・デュ・ロワ ベルナール・デュガ・ピィ

2019-02-10 16:49:49 | ワイン
どうしてこの造り手にこだわるのか?と聞かれることが一番つらい。
それはその答えに窮するのが目に見えているからだ。
唯一敢えて言わせてもらえば、それはセラーの中にこのワインが納まっている図柄がクールと言うことなのだ。
たとえば倅どもが秘密裏にセラーを覗いたとしよう。
その時にへ~!おとっつぁんはナゼにこのワインを集めていたのだろうか?不思議だ・・・とね♪
まあ自分の中での妄想めいたことなのだけど・・・

これまでクール・デュ・ロワを随分飲んだけど、本当に美味しく飲めてはいない。
それは登頂の半ばで振り返ってみた景色のようで、まだその先があるのを分っていて登りきれないジレンマのようなものをいつも感じている。

クール・デュ・ロワはジュブレイ・シャンベルタンの古木の複数区画をアッサンブラージュしたもので、その対角にくるのは単一区画のレ・エヴォセル。
ワタクシはいつもこのクール・デュ・ロワに標準を合わせる。
デュガ・ピィの中では買いどころであり、コスパもイイと思って間違いないのだろう。

聞くところに寄れば、この造り手は恵まれないヴィンテージでさえも手を緩めることはしない。
そのワインはとびきり濃厚な色調でその味わいは緻密で肌理の細かな質感を約束してくれる。

さて年末のワイン放談会に登場した1997年物はどうであったであろうか?
そしてもしこのタイミングではなく、もう少し待っていたならどうだったであろうか?





ともかくデュガ・ピィの1997年物はいささか篭り気味、果実が伸びきれず、香りも焦げてダークに姿を見せず。
果実は軽く平坦でまだまだその先があるのだろう。
こうしてこの造り手からまた一つの宿題をもらう。
いつまで続くのか?と思うのだけれど、あけっぴろげの秘密一切無しの構えも興味は尽きないのだ。

こんなクールでシリアスなブルゴーニュに付き合う輩はこの指と~まれ!
さてどんなものだろうか?

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