The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ミルランダージュは神の悪戯か?

2008-12-21 23:05:13 | ワイン
かの『アンリ・ジャイエ』について書かれた、ワイン本にミルランダージュの事がたびたび出てきます。

日本語の意味は『結実不良』・・・ちょっとネガティヴな意味合いですよね・・・
実際、本当のミルランダージュはチョット意味合いが違うわけです。

何かの原因で、種無しの濃縮果汁の小粒の実が出来るわけですが、
(どうもウィルスが原因という説もあるそうな・・・)
この実を有効利用しつつ、濃密で、なめらかなワインを造り続けたのが、
ジャイエなんですね・・・

先日のZOO会に、ミルランダージュ100%のワインが登場いたしました。
それは05’ジュブレイ・シャンベルタン キュベ・アレキサンドリーヌ ドメーヌ・マルク・ロア!
新進の女性醸造家のスペシャル・キュベなんですね・・・

いや~!それにしても、その女性醸造家は凄い事考えます!

結実不良をスペシャルに醸造?
確かにスペシャルではありますが・・・

さてそのお味は?
照り輝く、美しい、クリムゾンレッド!
微かなスミレの花の香気に、ツーンとしたミネラリーなトップ!
濃厚なカラントに、心地のよいベリーのアローマです!
底アジはリキュールのように濃密で、しかも舌触りのスムーズさは特筆もの!
強いワインですが、今でも飲めるバランスなんですね・・・なんと、05’ですよ!

ミルランダージュをムヤミニ誉めそやしてもダメ!
でも、無視できない実である事だけは確か・・・

このキュベ・アレキサンドリーヌが将来どうなるのか?
気になりますけど、恐らくもうありませんよね・・・

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