The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1999 ペトローロ ガラトローナ トスカーナIGT

2013-05-03 05:23:51 | ワイン
4連休前の最後の仕事日は早めに終わって、
家に着くなり昔のLPを引っ張り出しては、聴きまくり・・・

『静寂の嵐 ジェネシス』とは、よく分からないアルバム・タイトルですが、
どうせ、売りに走った日本のレコード会社が付けたものでしょう。

でもこのアルバムの全曲を、30数年前の『中野サンプラザ』で聴いたのだから、
このアルバムに込められた、ワタクシのノスタルジックな心象は、消え去ることはありません!

ピーター・ガブリエールが脱退し、フィル・コリンズのお披露目のライヴ・ツアーでした。



さて、明日から連休ですが、娘が帰ってきて、それではということで、
3日、4日と、とあるお店を予約なぞしておりますので、今日は家飲みにしましょう!と、
『茄子と山芋のソーテのミルフィーユ仕立て、ラグーソース』などという、
豪勢な料理も登場して、合わせたワインが表題の『ペトローロ』だったんですね・・・



思い出深いワインであります。
いわゆるスーパー・タスカンの99年物・・・



当時『トスカーナのペトリュース』とも言われてもおりましたが、
『レバノンのペトリュース』が『ミュザール』で、
『スペインのペトリュース』が『ティント・ペスケラ』でしたので、
ワタクシは特段期待はしておりません。

ですが、メルロ100%のこのアジェンダの気合というものを、
果たして自分が摑めることが出来るのか?さてさて・・・ということで、
ある意味、開ける前からワクワク・・・

ソコへ持ってきて、この料理でしょ!
否が応にも垂涎ジョータイになるわけよ・・・

で、飲んでみまして、やはり14年に渡る熟成期間は、
このワインにも素晴しいメタモルフォーゼを付与し、
マッタリとした、薫り高い、メルロの甘露と変貌させておりました!

ドライビーフに黒胡椒、そして微かに香る干しバナーナ!
そこにモカマタリが加わって、トリュフのニュアンスが肉を呼びます。

グラスで待つほどに、カシスと黒いベリーが立ち昇り、
単一セパージュとは思えない豪勢な薫りの万華鏡なんですね・・・

味わいは『ペトリュース』魂とは一線を画した、エレガント路線で、
これはこれでイイお味♪

タンニンと酸度の支えが、ほどよく心地イイ!

当時感じた、野暮ったさや、ぶっきらぼうさは霧散して、
実にニュアンスに富んだトスカーナに変貌しておりました。

またイタリアワインに惚れてしまった。
ヤバイ・・・

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