The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

8年のストロークで、ニッポン・ピノははたして?『2007 ソレイユ ピノ・ノワール 旭洋酒』

2015-03-22 21:40:53 | ワイン
おそらく2010年に勝沼に行ったのが最初だったと思う、イヤ2011年か?
いずれその時に初めて『旭洋酒』さんにもお邪魔をしたわけだ。

それ以来『千野甲州』と『ソレイユ ピノ・ノワール』は買い続けていて、思うに『2007年産』がワタクシにとっての最初のヴィンテージだ。

今回夜も更けて、イイくらいに飲んだし、食べに食べた状態にもかかわらず、無性にこのワインが飲みたくなった。
ニッポンのピノ・ノワールにおいてをや、『ソレイユ』さんのこのピノはワタクシにとってのオリジンであり、実家のようでもある。



その後全国津々浦々、各地のピノを飲んでみたけれど、原点はヤッパシ『ソレイユ』さんなんだわさ♪

で、今回の飲みは正しくデギュスタシオンで、本来食あってのニッポンピノゆえ、この流れはニッポンピノにとっては、チトきついはず!
ですからホントーは、点数を甘くするのがスジというものだ。
だがその心配は、ものの小一時間でどこかへ霧散したようだ・・・

確かに、はじめに注がれたロブマイヤーのバレリーナ・グラスに鼻を近づけたところ、ブルピノにはない、日本酒やマオタイの古酒のノーズがあって、さてニッポンピノの熟成って難しいのかしらん?と心底思った。

そうか、さすがに違うんだ!が、ファースインプレッションだったけれど、30分ほど待って再度トライしてみたところ、これが実に好ましく、これぞ正しくピノ古酒だよな、とものの見事にメタモルフォーゼ♪

そこには、クローン云々だとか、雨の多い気象だとか、土壌だとか、さまざまなニッポンにおけるネガティヴ要件はあるけれど、少なくても独特の香気を発し、ダレが飲んでもピノだと認識し、熟成によって更なる変身を遂げるニッポンピノがあることだけは確信した。

実は半分は翌日に残したのだが、その翌日が更にイイ♪
もちろん、和食を喜ばせてくれたわけだ・・・

まだまだ追い求めるべきワインだと思う。

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