The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1976 シャトー・マグドレーヌ サンテミリオン・プルミエール・グラン・クリュ・クラッセ

2018-06-26 22:53:56 | ワイン
先の『オテル・・・』出展ワインで、先ずはこのワインに触れぬわけにはいかんでしょう。
なぜにクラシックなブルピノの06’物がポンポンと登場した後に、忽然とこのワインが登場したのか?
しかもブラインドで・・・

それはマグドレーヌこそ、その日その時の『オテル・・・』の歴史に残るワインの一本であったことが一つ。

もう一つがこのマグドレーヌにとって、1953年という年が意味のある年であるとうことなのだ。
そして1953年は当方が生まれたヴィンテージでもある。
このことはまずはイイとして、何気に当方にとって愛着のあるワインではある。



ここまで書くと、その日その時に同席した人は思い出すと思うが、1969年のMGの優美な艶姿をワタクシは忘れもしない。
そのワインは同業者のN先生がフランス土産で持ち込んでくれた物だったのだが、それはそれは驚異的な旨さだったのだ。

カノンと良く比較されるこのマグドレーヌだけれど、自分にとってさてドコがイイのだろうか?と考えてみると。
それはメルロ比率が多いワインの割には果実の柔らかの奥底にバックボーンがある。
そしてその果実はあくまでもスタイリッシュで優雅そのもの。

加えて40数年余の熟成が過ぎたあかつきには、クラシックなブルゴーニュがそうであるように、色気のある、妖しのブケが立ち昇るのだ。
1953年は意味のある年と言ったが、実はかのムエックス家が買い取って新たなマグドレーヌがスタートした年とのことなのだ。

すなわちこのサンテミリオンは新興勢力!
それであの地味なエテイケットでスタイルの良い左岸よりの味わいを醸し出すのだ。
イケテルとは思いませんか?

そしてその日の『オテル・・・』でも、こんなお料理と見事な相性を見せてくれた。



そんなことで、ワタクシはこのワインが好きなのです。(笑)

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