The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2015 マコン・ピエルクロ アン・クレジー ギュファンス・エナン

2018-12-23 17:20:35 | ワイン
ジャン・マリー・ギュファンスの白ワインの凄さや際立ちを経験している者にとって、さてじゃあ今はどうなっているのか?という欲求は、常に付きまとうのも当然だ。
それだけ彼の造りは想像の上を遥かに越えている。

マコン・ピエルクロは1979年に初めて彼がマコンに購入した畑で、ここがスタート地点であり、同氏にとって思い入れのある畑とのこと。
そしてアン・クレジーとは、それだけクレイジーで変態ということであり、どうやら彼の愛称とのことである。

飲んでみると、説明するまでもなく2015年も素晴らしかった!





何が他のマコンと一線を画しているのか?
それは繊細で端正でありながらも、並外れて張り詰めたようなミネラルであり、隙間無く精緻に詰め込まれたエキスなのだ。
ともすれば、それは名うての造り手のピュリニー・モンラッシェと見紛うばかり。
そのスタイルは今も昔も変わってはいない。
ここで語るのもなんだけど、はたしてこの造り手の見事さを、どれだけの人が知っているのだろうか?
ナチュールを飲んで、ニッポンワインを飲んで、ガストロノミック的には納得するけれど、このワインを飲んで感じ取れる戦慄のようなものは、ほぼほぼ感じることは無いといっても言いすぎではないのだろう!
それを飲んだその日は、そんな原点回帰の一日にはなった。