The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 上幌ワイン 余市藤澤農園ケルナー 『塞翁が馬』

2017-01-10 05:38:37 | ワイン
この手のワインが好みかどうか?はともかくとして、日本でこれだけ完璧な、薫り高いケルナーを飲めるとは夢にも思わなかった!というのが、偽らざる心境だ。

ブルース・ガットラヴ氏を中心とした、10Rワインのスタッフによれば、藤澤農園さんのケルナーは、いつも外れなしの完熟で糖度が高く、加えて2014年産に限っては多くの貴腐が入っていたとのことだった。



その葡萄を教科書どおりに醸造を進めるのではなく、もちろんイーストは使わず、亜硫酸も極力抑え、発酵が完結するまで待ちに待ったそうだ。
すると果実味は多少なりとも減ったけれど、それに置き換わって円熟味と複雑さが付与された。
2016年の年明け頃、最終的には自然酵母が食いきらない糖をワイン中に残したまま発酵が止まって、そして一定の樽熟成を経て、我が家の大晦日の食卓を飾ったというわけだ。



なるほど、この過程こそ『塞翁が馬』というわけだ。
どちらに転ぶか分らない醸造のアル意味大きなトライがあったということだったのだ。

さてはたしてそのワインはどうだったのか?
朝の出勤前の時間もなくなってきたので、その続きはのちほど・・・
では!