The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 ル・ヴァン・ド・プルサール ウーヴル・レスプリ トニー・ボールナール

2017-01-08 14:10:07 | ワイン
フランス東部のジュラ地方のアルボワの南、標高400m以上の高原に囲まれたプピヤンにある造り手といえば、ピエール・オヴェルノワつうことにはなるけれど、もう一人となればこれは聞くだけ野暮なわけだ。
それはもちろんフィリップ・ボールナールということになる。

で、この年末年始の家族大ブラインド大会に登場させたワインがこの表題のワイン、造り手のトニーとはこのフィリップの息子となる。
そしてこのワインの品種は書かれてあるとおり、アルボワの地場品種の赤、プルサールというわけだ。



『ル・ヴァン・ド・プルサール ウーヴル・レスプリ』とは『プルサールを飲めば、エスプリが全開する!』と言う意味だそうで、なるほどマイナーな品種にも目を向けて欲しい、というトニーの郷土愛をこのエティケットからもジンジンと感じてしまうのだ。

父フィリップと同じくなるべく手をかけない自然な造りに徹しているとのことだが、そのワインはお出汁感タップリの、まるでニッポンのナチュールのような塩梅だ。
しかもアルコール度数もそこそこで、色合いはロゼと見紛う、まるで紅茶のようなニュアンスである。



ピュアで果実感よろしく、酸味も壮麗ではあるけれど、どこかに収斂性もみてとれる。
そこへもってきて、燻したハーブにウーロン茶、そして微かなアセロラとサクランボにシナモンと来る!

ということで、ブラインドの参加者はニッポンワインのピノか何か?という回答が多かった。
もちろんその日のお節とは見事に相性も見せてくれたし、そのタイミングでこのワインを出したジブンも褒めてやりたい♪



2017年も幸先の良いナチュール・ダッシュ!
ということで、しょうもない小手先ブログだけれど、今年もよろしく!(笑)

ではでは・・・