The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1999 ジュブレイ・シャンベルタン ラヴォー・サン・ジャック ドニ・モルテ

2015-09-18 22:28:37 | ワイン
まあこのワインが、今回の『パパジイの会』のトリと言うことになるのだと思う。

1999年は、このドメーヌの当主ドニ・モルテが、少しずつ評価され始めたあたりのヴィンテージだ!
しかも例外的な当たり年、当然のことながら、開ける前から期待は高まるばかりだった。





思い出してみると、ここの造り手の際立った香りは、2000年代になると少しずつ薄れ、正しく1999年こそ、ドニ・モルテ・フレーヴァーを楽しめる終着駅のようなヴィンテージであると言えなくもない。

そんな事どもも頭の片隅に置いて、早速くだんのワインを開けてみると、正しく豪華絢爛たるドニ・モルテ・フレーヴァーだった♪
甘いトップには練れて濃密な果実のシロップが主張しつつも、傍らにはそれこそ他にはない香辛料、さらには焙煎を感じ、待つことによって、奥底から漢方のおまけ付きの恩恵にあずかれるのだ・・・

果実は計時的な傾きはあるけれど、今正に美味しく、僅かに酸度は控えめで、他の造り手のそれより重く思索的だ。

さすがにボルドーと見紛う濃度とタンニンは和らいで、ジュブレイの果実感をも我が物にしているようだ。

さてここから始まる、ドニ・モルテの『パパジイ』連鎖?
次のテーマはホントウか?(笑)