The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1982 サヴィニー・レ・ボーヌ 1er Cru レ・ヴェルジュレス メゾン・ルロワ

2013-02-11 12:06:14 | ワイン
31年熟成の錬れたブルピノ、しかもラルー・ビーズ女史のセレクトと来れば、
何かの特別な事情か?と思うのも当然です。

まさしく、ブライダル・ヴィンテージなんですね・・・
結婚31年目をむかえました。

その時分は何とも思わなかったのですが、
今となっては随分寒い季節に式を挙げたものだなあ、と痛感!

ですから当日は、いつもどおりに美味しい物を食べて、ヴィンテージ・ワインで乾杯をし、
暖かくなった4月以降に、出来れば小旅行にでも行ければ、と思っております。

で、このサヴィニー・・・、枯淡の域にまで踏み込んだ、
見事な熟成具合の完全昇華のブルピノ、と言っても過言ではありません。

これより先でもダメ、前でもダメ・・・
今が飲むべきピン・ポイント♪

まずはこの色合いをご覧下さい↓



これをロヴマイヤーのバレリーナ・グラスに注いで、ググッと鼻に近づけます。



スパイシー極まりなく、色香漂うスー・ボワ、森の下草、焙煎珈琲、ジビエ、
そしてプラムのドライフルーツに漢方のアクセントなどなど・・・

一口味わえば、甘く煮詰め感漂う濃厚果実に、甘苦の余韻がデンジャラスに伴うんですね・・・

これをジックリ時間をかけて楽しみました。

ブルピノは熟成まで待てば良いのか?それとも角が取れた時点で飲んでしまうのが良いのか?
これは好みの問題ではあるけれど、特別な日に、極めつけのヴィンテージ物を開けるのも一興!

ですから、このワインは、この日のために待っていたワインと言える、
そんな気がいたしました。

自分で言うのも何ですが、至福の一杯ではありました。