土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

正圓寺、街中寺は小山のテッペンに在ります。

2019年10月03日 | 大阪の古寺巡り





(2019.09.30訪問)


「天下茶屋の聖天さん」が阿倍野天下茶屋に在ることを知り、ハルカスへお使いの帰りに訪ねてみました。
阪堺電車「松虫」で降り西へ500mほど、結構な小山が街中に在ります。そのテッペンに正園寺が境内を広げているのです。大大阪
の街中にこんな古刹があるとは、大大阪にはボクなどまだまだ知らない名刹があるもんじゃワイと妙に感心しつつ聖天さんを訪ねる
ことにしました。





▼お寺ですが鳥居が入山口です。歓喜天が本尊のお寺には鳥居が多いようです。







            [ 正園寺 ]
            ●山号 海照山(かいしょうざん)
            ●寺号 正園寺(しょうえんじ)
            ●宗派 東寺真言宗 (とうじしんごんしゅう)
            ●開祖 光道和尚 (こうどうおしょう)
            ●開創 天慶2年 (939年)
            ●本尊 大聖歓喜双身天王
            ▲大阪市阿倍野区松虫通3丁目2-32 06-6651-2727
            ▲拝観料 境内自由
            ▲拝観時間 6:30~17:00
            ▲阪堺線北天下茶屋駅から東に徒歩3分
             南海本線天下茶屋駅から東に徒歩6分





            ▼寺号石標。聖天山と刻されてますが、山号ではなく海抜14mの山の名前です。
             山頂に正圓寺が立地。







正園寺縁起
大阪府大阪市阿倍野区にある仏教寺院。通称「天下茶屋の聖天さん」。天慶2年(939年)光道和尚により開基。当時は、現在地よ
り東に500mのところにあった般若山阿部寺の一坊でしたが、江戸元禄時代に義道見明和尚が寺を移転し海照山正圓寺と改めました。
本尊は木彫の大聖歓喜双身天王で、これは日本最大だそうです。





▼鳥居をくぐると参道石段。                    













▼境内への山門が見えてきました。                 







▼山門。左右に浮き彫り仏が二体ずつ並んでいます。

         











▼海照山と墨書された山門扁額。







            ▼一願不動明王。う~んさすが睨みが鋭い! 享和三年(1803年)造立。







▼正園寺縁起が細かく記されています。







▼手水舎。上にネットが張られているので、どうも用をなさない水盆のようです。







▼鐘楼。







▼歓喜天扁額付きの石の鳥居が境内への入り口。







            ▼立派な石灯籠も左右に控えています。







▼鳥居があるので狛犬も付きものか。阿形狛犬。







▼吽形狛犬。







▼和合殿。お釈迦さんを主尊とし十六善神をお祀りしています。







▼「釈迦如来」と書かれた扁額。







▼和合殿前のマニ車。







▼左が本堂。本尊大聖歓喜双身天王(秘仏)。







▼「大聖歓喜天」と書かれた扁額。







▼堂内内外陣は格子戸で仕切られています。内陣は見ることができません。







▼扁額は「難羅窟」でしょうか。







▼地蔵堂。北向延命地蔵が祀られています。







▼地蔵堂扁額。どうみても読めませんでした。







▼堂内奥須弥壇横一列にお地蔵さんが整列。







            ▼センター地蔵はお坐りです。







▼大師堂。







▼弘法大師と書かれた扁額。







▼お大師さんがヒッソリとお坐り、前の光り物なんでしょうネ。







▼取ってつけたような護摩堂。内部は一切伺うことはできません。







            ▼この位置が聖天山の海抜14mの山頂らしいです。聖天山は大阪五低山の一つで
             その五低山とは1.天保山(てんぽうざん)2.御勝山(おかちやま)3.荼臼山(ちゃうすやま)
             4.帝塚山(てづかやま)5.聖天山(しょうてんやま) だそうです。







            ▼意味はさっぱり判りませんがこんな石柱も建っています。







            ▼ぼけ封じ地蔵さんや、







            ▼法界地蔵さんの前掛け、よく似合ってますネ。
             お地蔵さんは子供という説もあるようですヨ。







▼最後に庫裏ですが今日はお留守のようで御朱印はなしです。







▼もう一方の参道石段を下って正園寺 オ シ マ イ




街中寺はもう少し人の気配がしてもよさそうなんですが、ボクが訪ねた時は全くの無人、付近を歩く人の姿も見受けません。お寺の
方も居られず由緒縁起やガイドも手に入らず無い無い尽くしで正園寺参拝おしまいです。