土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

願成就寺、街中とは思えない山懐にあります。

2017年12月07日 | 滋賀の古寺巡り





(2017.12.02訪問)


八幡山を下り次の訪問先は願成就寺なんですが、例によりアホナビが反応しません。やむを得ず近江八幡市役所へ直行。土休に関わ
らず職員の方お二人が探して下さり「スグそこですワ」本当にスグそこでした。小幡の交差点を左折、スグ石段が見えてきます。
近江八幡市は山あり湖あり掘割ありと地形的に変化にとんだ町、願成就寺は八幡山の裾いくらか小高い地にあります。





▼冠木門を潜ります。







[ 願成就寺 ]
●山号 比牟礼山 (ひむれさん)
●寺号 願成就寺(がんじょうじゅじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 聖徳太子 (しょうとくたいし)
●開創 推古天皇二十五年 (617年)
●本尊 十一面観世音菩薩立像
▲拝観 境内自由 朱印300円 
▲滋賀県近江八幡市小船木町73-1 電話 0748-33-4367
▲JR東海道本線「近江八幡駅」から近江鉄道バス「小幡町資料館前」下車徒歩10分
 名神高速道路「竜王IC」から30分 





▼ザッと見上げて70~80段、なんのコレシキ石段。

        





願成就寺縁起
願成就寺の創建は推古天皇二十五年、聖徳太子が勅願により建立した48寺院の最後の寺院として開かれ、寺号は聖徳太子の誓願が
成就した事から願成就寺となったとされています。いちじ衰退しましたが、平安時代初期に延暦寺の末寺として再興、寺勢隆盛し今
があります。当初は八幡山西南にありましたが天承三年(1585年)豊臣秀次が八幡山城を築く際、鷹飼に移転、その後現在地に再び移
転しました。





▼石段上りきるとスグ境内、お堂が二棟見えます。本堂(右)と不動堂(左)







            ▼左手スグに芭蕉の句碑。 比良三上 雪さしわたせ 鷺の橋







▼鐘楼。







▼本堂。本尊十一面観世音菩薩立像(重文)。桁裄五間、入母屋造、桟瓦葺。







▼中央一間のガラガラ格子戸、一般住宅の玄関のような感じ、その左右板戸、両端が格子窓。
 イメージ的に本堂と云う印象は薄い感じのお堂です。







▼本堂扁額。







▼外陣の本尊名が書かれた大提灯。内陣は中央格子の二つの空き窓から覗きますが……、







▼本尊十一面観世音菩薩立像(重文)は秘仏で見る事は出来ません、奥のお厨子の中のようです。







▼本堂横、真っ赤に燃える紅葉。







▼本堂に並んでスグ左に不動堂。本尊五大明王が祀られています。







▼扁額はシンプルに不動明王と書かれています。







▼須弥壇は暗くてよく見る事は出来ませんが、最奥に中尊お不動さんが幽かに見えます。 
 大日大聖不動明王、降三世明王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王を五大明王といいます。

           





▼こちら明瞭、不動堂横に石の不動明王立像。

 





▼境内一際目をひく朱鳥居の椿稲荷明神。豊川稲荷系のお稲荷さんです。







▼お隣には打って変わって崩れかけ、ヤバいお社は牛頭天王を祀る祇園神社。







            ▼芭蕉句碑。 五月雨に 鳰の浮巣を 見に行かん
             境内に芭蕉句碑が三カ所あるそうですが、一カ所判らずじまいでした。







▼木の中地蔵堂。方三間、宝形造、桟瓦葺、一間向拝付。







▼扁額です。







▼内陣須弥壇上に本尊地蔵菩薩(重文)が祀られています。像高161cm、玉眼、寄木造、13世紀後半 







            ▼宝形屋根の宝珠。







▼最後の映えを魅せてくれました。







▼御朱印。







境内へは市道からいきなり参道石段の急坂、一瞬躊躇しますが僅かなアタックでOK。そして境内の伽藍配置が実に上手く配置されて
います。拝観者にとって無駄な歩数が省け、参道石段を上がると左回りに順番に拝観出来るグッドな配置になっている境内です。
願成就寺 オ シ マ イ





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿