土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

仁和寺の御室桜は散りにけり。

2014年04月22日 | 京都の古寺巡り


(2014.04.19訪問)

たまたまBS11で京都国宝浪漫、仁和寺を取り上げていたのと、京最後の遅咲き御室桜も終わりを迎え、訪
ねる人も少なく拝観ジックリとの思いで仁和寺を訪ねました。仁王門には落花盛んとお知らせがありました
が、桜園はほとんどが落花済み、偲びなくも御室桜の成れの果てを見て季節替わりの早さを実感。しかしそ
れにつけても世界遺産仁和寺は強し、結構な人出です。

▼中門。





[ 仁和寺 ]
●山号 大内山 (おおうちさん)
●寺号 仁和寺 (にんなじ)
●開基 光孝天皇 (こうこうてんのう)
●開山 宇多天皇 (うだてんのう)
●開創 仁和四年 (888年)
●宗派 真言宗御室派
●本尊 阿弥陀如来坐像
●世界文化遺産 古都京都の文化財として平成六年(1994年)登録
▲京都府京都市右京区御室大内335 TEL.075-461-1155
▲拝観料 境内自由 御殿500円 霊宝館500円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00 12月?2月 9:00~16:30
▲HP http://ninnaji.jp/ 
▲JR京都駅より市バス26番にて御室仁和寺下車スグ。
 JR京都駅より嵯峨野線(31/32/33番のりば)→JR花園駅下車、徒歩約15分。 
 嵐電北野線 御室仁和寺駅下車 徒歩約2分。 


▼嵐電北野線の御室仁和寺駅です。う~ん古都ですなぁ。





仁和寺縁起 (仁和寺HPから抄出)
仁和二年 (886年) 第五十八代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願されたことに始ま
ります。光孝天皇は志半ばにして崩御、第五十九代宇多天皇が遺志を継がれ、仁和四年 (888年) に完成。寺
号も元号から仁和寺となりました。宇多天皇は寛平九年 (897年) 譲位、出家し仁和寺第一世 宇多法皇となり、
皇室出身者が代々門跡を務め、平安?鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちました。応仁の乱で、仁
和寺は一山のほとんどを兵火で焼失。そんな中、本尊の阿弥陀三尊をはじめ什物、聖教などは仁和寺院家の
真光院に移され、法燈とともに伝えられていきました。 応仁の乱から約160年後の寛永十一年 (1635年) 仁
和寺第二十一世覚深法親王は、幕府三代将軍家光に仁和寺再興を申し入れ、承諾されるのです。慶長度の御
所造替とも重なり、御所から紫宸殿 (金堂) 清涼殿 (御影堂) など多くの建造物が下賜され、正保三年(1646年)
伽藍の再建完了。創建時の姿に戻ることが出来たのです。



▼寺標の大きさスゴイでしょ。





▼仁王門 (重文)。重層、五間三戸、入母屋造、本瓦葺、高さ18.7m。





▼仁王門の仁王さん、阿形金剛力士。








▼同じく吽形金剛力士。








▼こんなサインが。





▼仁王門からの境内参道。と云うより広場ですネ。





▼中門へ向かいます。





▼御室桜にあらず、珍しや御衣黄満開!





▼中門 (重文)。三間一戸、八脚門、切妻造、本瓦葺。これから行く人、帰る人結構います。





▼中門右に四天王のお一人持国天立像。





▼左に多聞天立像が睨んでいます。





▼さて名勝御室桜園です。
 落花盛んどころかお花ほとんど落花、時の流れは確実に。





▼僅かに残るも時間の問題。





▼散る花あれば芽生える花あり。





▼五重塔も何処か哀れげ。





▼ミツバツツジと五重塔。これにはチョット救われた感じ。





▼五重塔 (重文)。見上げると立派な塔です。
 総塔高36.18m、一辺5.91m、寛永二十一年 (1644年) 建立。
 塔内部には大日如来、その周りに四方仏が安置されています。





▼五重塔扁額は梵字でアーク、胎蔵界大日如来を表しています。





▼希望の光に向かって一直線。





▼金堂 (本堂)への参道。





▼金堂 (国宝)。桁行七間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。
 御所の内裏紫宸殿を寛永年間 (1624~1643年) に移築。





▼向拝を正面から。





▼前面小格子折上げ蔀戸になってます。





▼仁和寺本尊、阿弥陀三尊の中尊。阿弥陀如来坐像 (国宝)。





▼中尊左脇侍、観音菩薩立像 (国宝)。





▼右脇侍、勢至菩薩立像 (国宝)。



写真は三点とも、BS11京都国宝浪漫仁和寺からの複写です。



▼本堂外縁。





▼金堂向拝。





▼金堂。



4月26日から特別拝観で金堂と経蔵の内部拝観が出来るそうですヨ。来週からとはつゆ知らずのお粗末、
我ながら情けない。ちゃ~んと京阪の駅にパンフレット置いてました。 



▼ミツバツツジと本堂。





▼経蔵 (重文)。方三間、宝形造、本瓦葺。寛永~正保年間の建立。正面に両開きの板唐戸、左右に花頭窓を
 付け、禅宗様で統一されています。内部は釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩など六躯を安置。内部中央には
 八面体の回転式書架 (輪蔵)を設置。  

 

遠~い昔の娘さん六人、食べて喋って正面石段から動きません。



▼鮮やかな花頭窓。





▼鐘楼 (重文)。入母屋造、本瓦葺、上層は高欄付、木製袴腰。





▼水掛不動尊の参道。





▼扁額には大聖不動明王とあります。





▼ご本尊です。ナガ~イ柄杓でみなさん水を掛けてます。





▼鎮守社、九所明神の鳥居です。





▼参道。





▼拝殿です。





▼本殿全景 (重文)。社殿は本殿、左殿、右殿の三棟。
 本殿は八幡三神。 左殿は賀茂上下、日吉、武答、稲荷。 右殿は松尾、平野、小日吉、木野嶋。合計九
 座の明神を祀ります。





▼本殿中殿。八幡三神をお祀りしています。





▼中門から仁王門を。これから仁王門右横の御殿へ向かいます。





▼御朱印です。




長々のおつき合いありがとうございます。 「仁和寺前編境内を巡る編」 オ シ マ イ。

明日か明後日か明々後日には「仁和寺後編御殿を巡る編」を長々とおおくりいたす所存であります。




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