土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

地蔵院、秋霖と云えば聞こえはいいのですが、竹のお寺は糠雨でした。

2013年09月10日 | 京都の古寺巡り


(2013.09.07訪問)

阪急電車での京都行きは初めてです。梅田から京都線桂で嵐山線に乗り換え、上桂で降ります。
ここんところ週末は雨にたたられ、今日も嫌な予感がズバリ、案の定お寺に着いた途端降り出しました。
陽光の揺れるこぼれ陽と竹葉の囁き合う音、緑グラデーションの混じり合う変化、そんな竹林を想像して来
ただけに、嗚呼無念! 下手な写真の言い訳を先に書いときますワ。


▼竹林。竹の寺と親しまれているだけに、さすが見事な竹林が本堂参道の両サイドに続きます。
が、嗚呼無念!




[ 地蔵院 ]
●山号 衣笠山(きぬがさやま)
●寺号 地蔵院(じぞういん)通称 竹の寺
●宗派 臨済宗単立
●開創 南朝正平二十二年・北朝貞治六年(1367年)
●開基 細川頼之(室町幕府管領)
●創建 宗鏡禅師 (そうきょうぜんじ)
●開山 夢窓国師 (むそうこくし)
●本尊 地蔵菩薩立像
▲ 京都市西京区山田北ノ町23 TEL075-381-3417
▲拝観料 400円 御朱印 300円
▲阪急電車嵐山線上桂駅下車徒歩15分
 嵐山から京都バス苔寺下車徒歩約3分


地蔵院縁起 (地蔵院パンフから抄出)
もと衣笠内大臣藤原家良の山荘を貞治六年(1367年)、官領細川頼之が、宗鏡禅師を招請し、伽藍建立当寺を
建設した。宗鏡は夢窓国師を開山に仰ぎ、自らは第二世となった。 以後北朝系の三天皇御願寺に任じられ一
大禅刹となるも、応仁の乱により諸堂悉く灰燼。
その後、皇室の深恩と細川家の援助などにより宝永元年(1704年)に、第十四世古霊和尚によって寺観が整え
られた。現在の本堂(地蔵堂)は昭和十年(1935年)に再建。堂内には、夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木像
を安置している。


▼ 地蔵院岐れの道標。





▼参道。JR東海、そうだ京都行こう2013初夏キャンペーンはここ地蔵院、このカットから始まってましたネ。





▼境内イラスト案内板。





▼簡素な山門ですが山内の竹林が早くおいでと誘ってくれてます。





▼竹林。





▼振り返ってみる山門と青もみじ。





▼本堂が見えてまいりました。





▼本堂。四方三間の宝形造。





▼本堂扁額。地蔵院と半彫りされています。





▼堂内須弥壇のご本尊、地蔵菩薩立像ですが残念ながらお顔を拝せません。





▼須弥壇横の吊り灯籠。





▼本堂横に鎮守社、石の上に小さなお社、開福稲荷大明神。





▼方丈への参道。





▼方丈庭園への中門。





▼中門から内庭。ここから内部は撮影禁止。名高い十六羅漢庭園も方丈に坐り鑑賞のみ。



方丈の間には、細川元首相の水墨襖絵が飾られています。



▼本堂前に広がる苔庭。





▼境内の南隅に細川頼之と宗鏡禅師の墓所があります。





▼細川頼之墓。巨木に食い込むように、自然石を積み上げただけの墓石、刻字も何もありません。





▼宗鏡禅師墓。このお墓も自然石そのまま、刻字はありません。





▼参道から少し入った所に細川頼之顕彰碑が建てられています。





▼竹林をもうワンカット。





▼御朱印です。



決して広くない境内に、方丈、庫裡を除いて堂宇は本堂のみ。現在庫裡を修復中で覆いがかかりしかもこの
お天気、拝観はボク一人、方丈庭園の十六羅漢の庭は独り占め、小雨の庭園美を堪能させていただきました。


フロク
今日の渡月橋、嵐山は変なお天気にも関わらず、相変わらず多くの観光客で一杯です。





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