裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

レジ打ちの男

2017年09月06日 16時03分20秒 | Weblog
酔っ払った帰り道の午後9時。
マルエツに立ち寄って、いつものお買い物。
カゴいっぱいに、酒、アテ、そして半額シールものを詰め込み、レジへ。
するとカウンター越しに、「しはん」と呼びかけられる。
酒に淀んで虚ろな目を向けると、見上げるようなワカモノが立ってる。
マルエツの制服を着て、テキパキとレジ打ち(というのか?あのレーザー照射)をこなすその見習い店員は、なんと「タクP」ではないの。
小3の頃から数年間、工房に通ってくれてたバカ三人集のひとりだ。
身長は180センチを超え、まばゆいばかりの好男子になってる。
「酒のツマミばっかじゃないっすか」
余計なお世話だし。
それよりも、カゴの中身が半額シール祭りなのが恥ずい。
オレに好物はないが、強いて挙げれば、半額シールが大好物なのだ。
しかし、半額シールに、おつとめ品シール、3割引シール、1割、2割引シールが混じると、酔った頭脳に暗算がおぼつかなくなる。
ピ、ピ、ピ・・・チン。
「しはん、お代が足りませんよ」
オレは持ち金ギリギリまで買い物をするギャンブラーなのだ。
ひっさびさにやっちまった、代金不足!
ここでやらかすかね、教え子のガキの前で。
「このワインは没収します」
カゴから一本を引き抜かれた。
しかし、なかなか頼もしいやつだ。
生意気にも上智を狙ってるというが、落ちてもたくましく生きてはいけるだろう。
今どき、スーパーでレジ打ちの夜バイトとは、見直させるではないの。
ちょっとだけ重量感を失った買い物袋を下げて、足取り軽い帰り道。
だけど、もうあいつのレジに並ぶのはやめよう。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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