裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

W杯序盤における考察

2010年06月18日 18時31分52秒 | Weblog
選手の顔も知らんし、岡田さんへのシンパシーもないし、強いか弱いか、という以前に、ぜんぜん面白い試合をしてくれないチームだもの。
というわけでぜんぜん盛り上がってなかったW杯ですが。
しかしいっこ勝っちゃうと話が違うようで。
本田ってひとの名前は覚えたし、岡田さんも「勝てば官軍」なのか、大会前の評判はなかったことになってるし、次は世界の強豪らしいオランダ戦だし、だったら盛り上がってみようか。
と、しかしこんな脆弱で希薄なモチベーションで国民のマインドに大波が起きるわけもナシ。
メディア媒体の無理やりに盛り上げようとする意図に、かえって鼻白む視聴者、という図式。
そして目の越えたサッカーファンは、退屈でつまらない試合の数々を観せられ、「こんなはずでは」。
確かに今回のW杯は大失敗に終わりそうな予感。
ディフェンス理論が確立し、しかもそれが先進国指導者によってひろめられて世界のすみずみにまで浸透し、粗くてシンプルで奔放だった第三世界のプレースタイルからも個が奪われ、いかにゴールをこじ開けるかという技術よりも、いかに相手にミスをさせるかの我慢比べに落ち入っている。
弱者はコテコテにゴール前を封鎖し、カウンターであわよくば一点、の戦略を徹底するから、日本の勝利のような、あるいは北朝鮮の善戦のような、そしてスペイン敗戦のような番狂わせが起きる。
戦略がつまらない上に、「軽い」と評判のボールには、見た目にもはっきりと重さが感じられず、皮肉でもなんでもなく、ゴールが軽い。
もっとボールは、ゆったりと質量を感じさせる弾道で伸び伸びと行き交い、重厚にネットを揺らすはずなのだが、それがない。
バレーボールのように軽薄なボールはコントロールが利かないので、異様にスーパーゴールが少ない。
加えて、ブブゼラの音には抑揚がなく、こいつが雰囲気を、空気感を、緊張感をまったくに奪っている。
この一様ぶりは、まさに今大会の高揚感のなさにリンクする。
こんなでいいのか?W杯。
憂うよ~。
誰か、なんとかしてくれ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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