マクロ撮影においては、シャッターを押す時の僅かな振動が大きく影響するので、そのカメラブレ(手ブレ)の減少のために、レリーズに変わりワイヤレスで、シャッターを押すものとして、リモコンを使うのである。 前に故障かも?と書いたが、いろいろやってるうちに、使えるようになったので、やってみた。
下の写真がその「リモコン」である。 カメラをレリーズモードにし、「瞬時」または「2秒後」のいずれかを選択し、実行を押さねばならない。 数分以上の時間の経過やカメラの設定変更した場合は、レリーズモードが解消されるので、その都度前記設定を繰り返さねばならない、欠点がある。 少しの振動や微風があると、花びらなどを撮るときは複数回シャッター押さねばならない時は、結構これが煩雑なのである。
写真では“花の寸法が分からないから、何とかしろ!“との意見があり、上の花をピンセットとハサミで切り取り、10mm方眼紙上に置いて見た。 これで花の直径が約10mmであることが分かる。 斜めになっては正確な寸法は見られないし、方眼紙と離れてはいけないので、結構苦労する。
観葉植物としておなじみであるが、何かマクロ撮影に適するものはないかと、ご近所の庭を覗いていたら、 何とワイヤープランツに花が咲いているのを見付け、数センチメートルの“ひと枝“を戴いてきて、撮ってみたのであった。 当然、我が「花の写真鑑」にはこの花は無く、追加登録とする。
花の直径が2~3mmであることから、マクロ撮影の”餌食”ではあるが、マイクロバージョンレンズのご厄介にはなり得なかった。 なぜなら、花の形が立体的であるが故に、シベの先端に焦点を合わせた場合、花びらがボケてしまうからである。
上の写真の目盛りは10mmであるが、下はスケールの上に置いたので、目盛りは1mmである。
「ワイヤープランツ」は観葉植物であるから、通常は花は美しいとは言えないし、必要ないので見向きもされないであろうが、「花写真鑑」の充実を目指す、私にとっては貴重な花である。 私自身初めて目にしたものであるが、早速「花写真鑑」に追加登録とした。
なお、この花は我が家では長年植えているが、一度も咲いたことがないし、見ると殆ど手入れされていないし、日当たりも良くない状態で咲いており、我が家との環境の違いから、咲かせる必要はないが、肥料がたっぷりであると咲かないのかもしれない。
リモコンの使用結果は、この場面では結構有効であるが、コンバージョンレンズの場合はどうかテストをしたいが、リングストロボが使えない(取り付けられない)ので、苦慮している。 また、それだけの撮影倍率を求められる被写体が今現在庭に咲いていないことも影響している。
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