ある日、高校時代の友から、10月20日金曜日は開けておけと言う。 彼が言えばノーと言わないことを承知の上で言ってきたことらしい。 また何か企んでいるなとは思ったが、全く気にせず、数日が経ち彼が何か高級な入れ物に入ったものを見せて、これ20日のもの・・・と言う。
開けてみると何と、「ポールモーリア・リメンバー・コンサート」のチケットであり、税込¥8800という文字が目に入った。 前にも書いたが、音楽には全く縁のない生涯であったから、コンサートなど、私の柄に合わず、無縁のものと思っていた。
確かに、軽音楽は柄にもなく好きで、幾多のレコード板、CD、ネットからのダウンロードしたものは数多く持っているし、ポールモーリア(以下”ポール”と略す)の30曲入りのCDを持っていて、車中やパソコンでの作業中にBGMとして、聞いてはいるが、未だかってコンサートは一度も訪れたことはない。
高額のコンサートとあらば、写真撮影や録音は厳しく禁止されるであろう事を考えると、今の私には全く縁もゆかりもない、完全に別世界のことなのである。 知っていれば断ったかも知れないが、今更断る間柄でもなく、渋々ながら笑顔で行くことにしたのであった。
前回、県の美術館で「テオヤンセン展」を見た時は、美術品は撮影禁止であっても、建物が立派であったから、外観だけで当ブログの一頁を飾ることが出来たが、ネットで事前に調べたら、カメラを持って入ると、没収するとも書いてあったから、しゃくではあるが、手ぶらで出掛けることにした。
ポール本人ならば兎も角、もうこの世にいないのだから、まだ売れない楽団が、ポールの名を語って、ポール好きの日本人から、金を巻き上げに来たのかと思ったが、13時開演であるが、12時過ぎに来てみると、レストランは長い長い行列で、とても入ることは叶わなかった。
場所は津市にある三重県文化会館の大ホールであり、我々の席は一階22列10番であり、真ん中近くの少し前よりで、音響効果も悪くない場所と判断した。そして待つ間もなく演奏が始まった。楽団は「GOJJJ」と言い、”グランド・オーケストラ”と指揮者の名前”ジャン・ジャック・ジュスタフレ”の先頭の文字を集めた形で呼んでいるようだ。
ジャン・ジャック・ジュスタフレ
フランス人であり、ホルン奏者であったが、ポールが指揮者として立てない時に、ポールに変わってポールモーリア楽団を指揮したことがあったようだ。 ポールの死後、未亡人に頼まれて、ポールの楽団を継承し、その名前を「GOJJJ」として、再出発させたものとある。
CDやTVしか耳にしたことのない、私には強烈な、ど迫力を感じる一瞬であったが、もう二度と無いかも知れない、良い体験をさせて貰ったと友に感謝した次第。 ポールの楽団が演奏したCDばかりを聞いている私には、その編曲が異なると受ける感動が異なり、いまひとつ、全力で拍手するには至らなかった。
以上
「ポールモーリア」管弦楽団の演奏CDは、私も、持っています。素晴らしい軽音楽でよく聴いています。の後継楽団のコンサートにお出掛けのご様子、良かったですね。私も以前は息子の会社の主催コンサートによく出掛けました。息子が「ファミリーフェスティバル」と言うので、招いてくれたのです。シカゴ交響楽団とか有名女性歌手の演奏会などがありました。実物を目の前にして聴くのは、CDなどとはまた違った感動がありますね。
早々のコメントありがとうございます。
生まれて初めて、本物のコンサートを聞くことが出来ました。 彼はこのチケットを私と行くために購入したわけではなく、何故か私に回ってきたものと、私は勝手に想像しているのですが、何故かを聞かないし、聞いても理由を言わないと思います。 友であるから、そんな”ややこしい”事は横に置いて、楽しい一日を過ごしたのでした。
音楽にセンスのない、私には勿体ない、”馬の耳に音楽”でしたが、何かいまひとつ、心が落ち着かなくて、余計にポ-ルモーリアの実物を知りたくなったほどです。
私は大学時代にどこの演奏か忘れましたが生の演奏を聴いた憶えがありますが以後はありません。
CDで聴いた曲の感じと違ったとのことですがやはり生は違う迫力があった事でしょう。
朝日の刺す自分の部屋で音楽を聴くのが至極の時だと言われていた事を思い出しています。
貴重な経験をされましたね。
初めての事でしたが、その迫力はすごかったです。 言葉ではうまく表現できませんが、 総勢27名のオーケストラ演奏を目の前で聴くのは初めての体験でしたが、その迫力には圧倒されました。
プログラム上は全部で30曲、この他になるか否か解りませんが、アンコールで4曲を聴かせて貰いました。 ほんとうに楽しく良い体験になりました。
ポールモーリア楽団が演奏した曲が中心になっているようでしたが、初めて耳にしたような曲もいくつかありましたが、矢張り聞き慣れた曲はすんなりと受け入れることが出来て大変に良かったです。