正月になり、赤い実がもてはやされている。 珍しく、我が家にも、百、千、万と揃ったので、その違いを書いて見た。
まず、全体の姿であるが、百両は大方は葉の下に実が付くが、明確ではなく、一部は葉の上にも実が成るなど、混在が見られる点が、他と違うところのようだ。
次に、枝への実の付き方であるが、先端の周辺に、2~3ヶ所かに分かれて3~4個ずつ節に付く。
次は実であるが、これは大きくは変わらないが、ここに使ったサンプルに関しては、百両が最も大きく、実が柔らかで、容易に切ることが出来たが、この堅さは、実の育つ環境や施肥状況により異なると思うので、一概には言えないと思う。(碁盤目は1mm)
最後は葉であるが、百両は最も細長く全長は大きいものでは140mm前後となる。外周のギザギザがあるように見えるが、実際は殆ど無く、滑らかである。(碁盤目は10mm)
全体の姿は、他の二者と異なり、原則として実が葉の上に付く。 一般に黄色の実の方が普通は多く見られる
また、枝に実の付く形には、決まったルールがないようで、ランダムに付いている。
実の中の芯(種)は固くて切れなかったが、これは実が熟しているからかも知れない。 実がまん丸なのは、百両と変わらない。百両よりは小さいが、これはこのサンプルだけの事かも知れない。
葉は、他に比べ有一鋭いギザギザがあり、下手をすると、手に刺さりそう。 大きいものは110mm程あるが、百両より小さいが、万両よりは少しだけ大きい。しかし、木によって大きく異なるので、一概には言えないようだ。
本種のみ我が家の庭に、相当前から植えているものであるが、全体の姿は、下の写真の如く、実の全てが徹底して葉の下に付く。
小枝の先端の一ヶ所に必ずまとまって、4~8個が付く。 実の先端には、メシベノ残骸のようなものが残る。
実を切ったところ、種も簡単に切れたが、まだ実が完熟していないからかも知れない。 見ると、種に比べて、果肉が極端に少ない。 最近は庭にやって来るのは、「ヒヨドリ」ばかりであるが、この実を食べて行く。 しかし食べるのは、他の食べ物がなくなってから、最後に食べている。これは果肉が少ないからかなあ・・・・!。
葉は三者の中では、最も小さく、葉のひねりや曲がり方が大きい。写真は赤みがかっているが、実物はこれほど赤くはなく、黄緑色をしている。
この他に、十両と一両が存在するようであるが、まだ見たこともないが、もし手に入れば、具体的に比較してみたいと考える。
以上
「 百両、千両、万両」とはお目出度い名前ですね。ほかに
1両とか十両まであるのですか。確かにどれも似ていま
す。その細かい違いを検証されるとは、さすが木燃人さん
です。我が家にはどれもありませんが、買うなら千両が良いのでしょうか。
よく似てはいますが、どの辺りを見て、名前をつけたのかなど、相変わらずつまらないことに、興味がわいてきたのです。 ひとつには、寒さや体調から、”取材”に出ることが、極端に減少したことから、ブログのネタが欲しかった事もあります。
学者さんなら、もっと掘り下げたり、時間の経過に伴う変化などを記録するのでしょうが、何とも中途半端ではありますが、私の「花写真鑑」が少しでも、充実させたい気持ちもあるからなのです。
花は好きずきでしょうが、花として見るならやはり千両が、一番でしょうねー!。なぜなら、実が原則として上に付き、見る者の目に入りやすい、目立つから、最も派手でしょうが、私は万両を好みます。