ある日友がダンボール箱いっぱいの、小さな木箱などを持って、処分したいが、記録に残したいので、写真を撮ってくれとやってきた。 中身は何と鳥の鳴き声を出す笛であった。 一通り吹いてみると、どんな鳥か良く分からないが、それらしき鳴き声がきちんと出るのであった。
以前、彼が毎月三千数百円出して、購入したものらしいが、まだ吹いた事も無いものもあるという。 そこで、彼の要望を聞き、記録を残すための写真を撮ってみたので、ならばと、ブログのネタにさせてもらった。
まずは全体像から・・・
笛は全部で16個あり、全て外国で作られたものであり、フランス製が14個あった。この14個は一個ずつ箱に入っており、鳥の名前が解るようになっていた。箱のない2個は鳥の名前は不明。
主な笛を紹介しよう
「ひばり」
箱 の中にある紙切れには・・・
冬の鳴き声は、陽気さが欠ける。夏の鳴き声をまねるには、息を吸い込みながら、喉を鳴らす。 ひばりは長期間休むこと無く、鳴くけれどあなたは?・・・・・とあった。
「き じ」
全体が金属製である
昭和20年代、父が猟銃を持っていて、子供の頃、鳩や雉をよく食べさせられたが、雉を寄せる笛を持っていたが、この笛とはかなり音が違うように感じる。 数十年以上前のことだから、記憶は定かではないが・・・?。 雉もフランス語を使っているのかも?。
「えぞらいちょう」
金属のパイプと口を付ける所は、プラスチックになっている。
「つぐみ」
「つぐみ」と書いた箱が二つあり、念のために箱の中を調べて見ると、「grive]とフランス語らしきがあった。我が家にはドイツ語と中国語の辞書はあるが、フランス語はないので、ネットで調べた所「ツグミ」であることが解ったもの。
この笛は、口で吹くのではなく、写真の黄色い部分を持ち、右のゴムの部分を手で”チョンチョン”と叩くとそれらしき可愛い音がするようになっている
「くろうたどり(黒色つぐみ)」
これも外側のラベルには「つぐみ」となっていたが、箱の中の紙には、「merle」とあったので、調べて見ると、上記名前であることが判明したもの。 「つぐみ」との表示は、誤りではないかも知れないが、同じ書き方では、少し不親切であり、見る者を惑わせるのではないかと思う。
「だいしゃくしぎ」
これも口で吹くのではなく、黒い部分を持ち、右の金属の部分を押しながら回すと、木と金属がこすれて独特の音を発する。 私は見たことも、鳴き声を聞いたこともないが、これが「だいしゃくしぎ」の鳴き声に似ているのであろう!。
「ふくろう」
この笛は、真ん中を口でくわえて、作られた溝のような穴を吹いて音を出すのである。 吹き方が書いてあるが、結構難しい。
この他に笛のある鳥の名前のみ書いておくと、「まがも」「せきれい」「ちどり」「やまうずら」「ないちんげーる」「しぎ」「たひばり」などである
鳥の名前が解らないが、この笛は頭部が動くようになっており、笛の途中の穴を防ぐことで、音色を変えている。 置物にもなりそうなデザインでもある。
本来なら、笛を吹いて音をここに載せるべきではあるが、それは叶わず残念ながら、音なしとした。
この笛は数も揃っており、有効に使ってもらえる人を捜してくれと頼まれたが、中々そんな人は見つからず、別の友の小さい孫の遊び道具になる様相であるが・・・・・?。