高校時代からの友達から、特製の「郵便受」の作成を頼まれた。 構造・寸法など設計は友がやり、ポストを受ける台の足には”自然の木”を使いたいので、調達してくるというので、作業を分担しての製作となった。
素材は、有り合わせの「19厚、285幅、1820mm長のベーマツ材」を使った。 なおこの板は一枚しか在庫がないので、見えない底の部分のみ「15厚、210幅、1820mm長の杉板」を使うことにした。 箱の部分が指定寸法になるように、その板を切断したのが、下の写真である。
箱の組み立てが完了し、準備が整った状態が下の写真である。 なお、右の二枚の板は台の上下の板であり、その間には、友が調達してくる”自然木”が入るのであり、左下の白い板状のものは、箱の下に開いた穴に張り付ける「1.0mm厚の硬質塩ビの板」(キズ保護用紙張り)である。
箱は木ねじと接着剤を併用し、ねじ穴跡には、∮8mmの”ダボ” に接着剤を付けて打ち込んである。 通常このねじ穴跡には、パテで穴埋めをしているが、少しでも長持ちするようにと、”ダボ”を使ったが、効果のほどはあまり期待できないと思う。
台の部分に”自然木”の足を付けた状態。
その台の上に、ポストになる箱を乗せた状態が下記である。
屋外仕様であるために、当初は防腐剤の入った塗料を塗る予定であったが、”自然木”にペンキはしっくりしないと考え、表面をガスバナーで焼くことを提案し、テストなど行った結果、自然木にはより適合と両者の意見が合致し、焼くことにした。
板材の在庫期間が長く、乾燥しきっているために、高圧バーナーを充てると短時間で焼けて炭になるが、水分を含ませ、友の微妙な手の動きでこれを避け、仕上がったのが下記である。 少々焼きムラもあるが、木の文様が見事に浮き上がり、とても良い仕上がりと、自画自賛しきり!。
友はこの上に、クリアー塗装をして、きれいな文様を長期間保たせるつもりらしいが、我が家には屋外用の「クリアー塗料」の手持ちがないので、この状態でお持ち帰りをいただいたのであった。